ボールは友達!!

【桃姫side】

さて、ウールっぽい植物こと、羊毛草を生やすことに成功した後、私は、職人さん達に頼んで、野球ボールを作ることに成功。


更に、野球用のグローブまで作成し、着々と準備は進行しつつあった。


そして


桃姫「試しに、キャッチボールでもしますか!!」


今現在の私は、鷺山城で野球ボールの品質確認のため、女中さんとキャッチボールをすることにした。


女中「桃姫様、これを手に付ければ良いんですよね?」

桃姫「うん、そうだよ」


私の言葉を聞き、片手にグローブを装備する女中さん。


女中「それで、キャッチボールというものは、どういう遊びなのですか?」

桃姫「簡単に言えば、ボールを投げて、グローブを付けた手で掴むのを繰り返す遊びで、なるべく相手に合わせるのがコツだよ」

女中「なるほど.....」


ふむふむといった感じで、女中さんは私の話を聞き


女中「つまり、この遊びはボールの投げ合いということなのですね」


と言った。


桃姫「そゆこと」


そう言うと、私と女中さんはキャッチボールを始めた。

この時代で、初めてキャッチボールをやるから、どんな感じになるのかなと思っていたけど


桃姫「それっ!!」

女中「えいっ!!」


意外なことに、キャッチボールは長く続き.......女中さんの顔は、徐々に明るくなるのだった。


女中「桃姫様!!これ、とっても楽しいです!!」

桃姫「でしょ?」


よかった。


この時代でも、キャッチボールは受け入れられるんだ。


桃姫「で、ボールの触り心地はどう?」

女中「触り心地.....ですか?」


私の言葉を聞いた女中さんは、しばらく考えた後、こう言った。


女中「何というか、握りやすいですね」


握りやすいってことは.....ひとまず、ボールの品質が良いってことだね。


女中「これなら、いくらでも投げられます!!」


嬉しそうにそう言った後、私に向けて、ボールを投げる女中さん。


桃姫「グローブの方はどう?」

女中「そうですね.....個人的には、使いやすいと思います」

桃姫「ふむふむ」


一応、女中さん用に小さいサイズも作ったけど......手の大きな人用に、大きな野球グローブを作るのもアリなのかもしれない。


そう思いながら、ボールを投げる私。


桃姫「これなら、父上達も楽しめるかな?」

女中「きっと、お喜びになると思いますよ」


私に対し、ボールを投げ返した後、そう言う女中さん。


桃姫「そう?」

女中「そうですよ!!」

桃姫「えへへ〜」


女中さんに褒められ、満更でもなさそうに笑う私。


桃姫「あ、そうそう。この野球ボールとグローブを使った遊びは、他にもあるんだよね」

女中「え!?本当ですか!?」


この後、キャッチボールを楽しみまくった私達なのだった。

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