閑話その1 レッツスタディ!!

世界について勉強しましょう

【桃姫side】

日本が戦国時代真っ盛りな頃、世界..........というよりかは、ヨーロッパでは、大航海時代真っ盛りだった。


ヨーロッパの人々は、未知なる大陸のスパイスを求め、北・南アメリカ大陸や南アフリカ大陸などを発見し、そこから、様々な野菜などを持ち帰った。


............奴隷という、やってはいけない罪と共に。


また、マルコ・ポーロの書いた東方見聞録も影響もあってか、今のヨーロッパは、空前絶後のオリエンタルブームが来ているようだ。


とまぁ、大航海時代のことは置いておいて.......


桃姫「え?父上が世界情勢のことを知りたがってる?」


どういうわけか、私は、自分の父親である、道三さんが世界情勢のことを知ろうとしていることを、十兵衛から伝えられた。


桃姫「てか、何でまたそんなことになったの?」

十兵衛「それが......あの花見の一件で、南蛮に興味を示したようで.......」

桃姫「あ〜」


そういえば......道三さんは私に対して、庭に咲いている花のことを聞きまくってたっけ?


もしかして、それで海外に興味を示したのかな?


十兵衛「それで、桃姫様の知恵を借りたいとのことです」

桃姫「借りるって言うか、私の知恵を聞きたいだけだと思うけどな」


実際のところ、スキルのこともあってか、私が賢いのは木花咲耶姫の加護のおかげだろう...........という感じになってるから、私の考えを聞きたいのは、当然......だよね。


桃姫「まぁ、いつまでも井の中の蛙ではいられないもんね」

十兵衛「井の中の蛙?」

桃姫「世界が広いことを知らない状態を指す、言葉の一つだよ」

十兵衛「ふむふむ」


これから、続々とヨーロッパから人が来るだろうし.........として、そういうのを教えておいた方がいいかも?


桃姫「あ、そうだ。どうせだからオヤツでも準備しようかな」

十兵衛「なるほど!!それはいい考えですね」


となると..........世界地図も必要になるよね。


けど、この世界基準だと、色々と変わってくるところがあるし......そこは妥協して作りますか。


桃姫「十兵衛、とりあえず大きな紙を持ってきてくれる?」

十兵衛「いいですけど......何をするつもりですか?」

桃姫「何って、世界地図を作るつもりだけど?」

十兵衛「..........え?」


あ、このパターンってまさか


十兵衛「えぇぇぇぇぇ!?」


やっぱり、こうなっちゃったか〜


桃姫「何?どうかしたの?」

十兵衛「も、桃姫様は、この世界の地図を作ることが出来るのですか!?」

桃姫「ザックリとだけどね」


そんなわけで、世界史と社会の授業の準備をする、私なのだった。


☆☆☆


この当時の世界地図は、色々と不確定だったので、大陸の形が地図ごとにバラバラだったらしい。

また、メガラニカという架空の大陸も描かれていたので、桃姫ちゃんの発言は相当ヤバいですw


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る