第4話 結婚という呪縛

私は団塊ジュニア世代なので「30歳までには結婚すべし」という謎の女子あるあるがあった。「勝ち組」だの「負け組」だの言われた時代だ。


結婚の良し悪しは置いといて、この「30歳までには結婚すべし」のスローガンは今もあるのだろうか。「どうやったらこのスローガンに囚われずに生きれのたかな」と考える時がたまにあり、「予防線をはっておく」のがいいのではという結論に至った。


これは実体験でもあるのだが、まだ結婚とは程遠い新入社員(22歳)の頃、同期の中に「私は結婚しない。結婚するとしても40歳過ぎてから。」と言っている子がいたのだ。その子は大学の「ミス〇〇候補」にもなるような美人で、性格も誰からも好かれるような子だったので意外であった。


彼女が結婚したくない理由は忘れたのだが、この「結婚しない宣言」を結婚適齢期よりずっと前にしておくと適齢期になっても焦る事はなく、周りからのプレッシャーも受けないのではと思う。


ポイントは「結婚適齢期よりずっと前にしておく事」である。これを適齢期に言っちゃうと、何となく負け惜しみ感が出てしまうからだ。


ちなみに彼女は、かなり田舎で生まれ育ったのもあり、適齢期の「結婚はまだ?」攻撃がすごかったと聞いた。「あまりにもしつこく、めんどくさかったので、女性が好きって言っちゃった」と笑いながら言っていたのが印象的だった。彼女はきっと今も人生を楽しんでいるに違いない。

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