第2話 生きる意味…
目が覚めた時 僕のまわりにはたくさんのカラスが集まっていた…。
とその前に説明しておかないといけないことがある。
僕は1年前、死んでいる…
そしてこの世界…異世界?に転生してきたみたいだ。
だからこそ、生きる意味とはなんだろうかと考えていたのだ、そしてこの場所に行き着き 命と出会い今に至るわけだが…
「いったいこのカラスはなんなんだ…?」
僕が身体を起こしてもいっこうに逃げる素振りを見せない…集団心理というやつだろうか?
使い方があっているかどうかも分からないが…
「生太様ですね、目が覚めてよかった…」
「ありがとう」
……ん?反射的に返事をしてしまったが誰が話しかけてきたんだ?まわりにはカラスしかいない、そうあたりを見回していると1羽のカラスが僕の目の前に来て口をひらいた
「生太様、貴方様にお渡ししたいものがあります、受け取っていただけますか?」
僕はその言葉にゆっくりと頭を縦に振る。
ここが異世界だということもあってカラスが人の言葉を話していることもあっさりと受け入れてしまった…
「生太様、ありがとうございます。では、これを」
そういうとカラスは1枚の紙切れを渡してきた…
「これは?」
そう尋ねると 今度は横にいたもう1羽のカラスが前に出て話し始めた…
「それは命様から貴方様への手紙でございます。さきの戦闘中 逃げながらえながらご自身の血を使い書かれたもので…死ぬ間際私達に託されました…生太様なねどうか渡してほしいと…」
その時、あの時の銃声のような音、辺りの血や飛び散る肉塊…
すべてが頭の中で成立されてしまった…
そのまま紙切れに目をやる、無意識のうちに涙がこぼれ落ちていた…
『君と一緒に生きる意味を見つけたかった』
ただ、ただそれだけの文章なのに……
その日は夜まで涙がとまらなかった。
次の日…
僕はとある決意をした、僕と彼女が探し求めた生きる意味を、それが何か形あるものなのかは分からない
だけど、それを見つける旅をすると…
心に決めた
「命…僕は行ってくるよ。生きる意味を探す旅生命旅行に…。」
そう心に決め歩きだそうとするとまた1羽のカラスが目の前に降り立った…。
他のカラスとは違い貫禄がある
「ワシはクロガラスの長をしておる、オサラスという。おまえさん名をなんと言ったかの」
「生太です…亡音 生太です。」
そう答えるとオサラスはまたゆっくりと話し始める
「生太よ…おまえさん何も持たずにどうするつもりじゃ?どこへ向かおうと言うのだ…。」
たしかにそうだ、僕は何を考えていたのだろう…
「何も考えていなかったのじゃな…」
「はい…」
「あの子のことを思ってくれてのことなのは嬉しいことなんじゃがな、考えなしにはいかんよ…。」
と、オサラスは微笑んで言ってくれた。
でも、正直どうしたらいいのかわからない…。
「おまえさんはまず、その苗字を捨てなさい。それからこれを持っていくとよい。」
僕の心の中を読むかのようにそういうと大きな袋のようなものを手渡してきた。
「これはなんですか…?」
尋ねると
袋の中を見てみろということなのか…
僕は袋の中を見てみることにした
中には服一式、食料、お金のようなもの、分厚い本が入っていた
「えっと、服と食料…あとこれがお金だってことはなんとなくわかるんですけど…」
「なんじゃ?何かわからんことでもあったか?」
まぁ、わからないことはこれだ…
この分厚い本、書いている文字はわかる…
たぶんオサラスも僕がこの本について聞きたいということに気がついているんだろう、話したそうにしてソワソワしている…
「オサラス…この魔h…」
「それじゃな、それはじゃな!」
まだ最後まで話していないのに待ってましたとばかりに口早に話し始めた
「その本を開くだけで簡単に
「えっ…あ……」
そういうとオサラスは魔法の本を開き手渡してくる。
開かれた本は僕の手にわたるとすごい光で瞬く間に僕をつつんだ…
数秒か…僕を包んでいた光がさっぱりと消えてしまった後 オサラスが目を輝かせこちらを見ていた…
「えっと…あの、」
「どうじゃ?どうなんじゃ???」
「正直よくわからないです、なんの変化があったのか…まったく…。」
よくわからない、正直今1番しっくりくる回答がこれだ、本当にわからないんだ…
そういうとオサラスはガッカリすると思っていたがそうではなかった
「右手を使って目の前を2回クリックしてみぃ」
そんなゲームの世界みたいなことがある訳…と思ったがここは異世界だと言われた通りにやってみる
「……」
ほんとうにでた…
「でたじゃろうて…そしたら、魔法と書いてあるところがあるでそこをタップしてみぃ」
言われた通りにやってみるとそこにはひとつだけ魔法が書かれてあった、その魔法は…
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