第1話
「やぁ、元気かい?」
誰も来る意味のない墓にまた一人、人がやって来る。
ある人はまだ知らぬ誰かへ花を捧げ、ある人は墓へと祈りを捧げる。
そんな墓に来るのではなく、僕に会いに来た男の名は***・**。
この世界では時間が意味を成さない。正しくいうならば意味を成さなかった。
今では日が昇り、日が沈むのと同じように時が進む。
少し昔話をしよう。
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