墓守りの物語

お味噌汁の具

プロローグ

中世のような街並みを抜けていった先に、その墓はある。まだ、誰のものでもない墓。周りには草原が広がっていて、少し歩くと森に着く。

「よし、こんぐらいでいいか」

当代、この墓の墓守りのシンは綺麗に墓を磨いてそういった。誰もこない、誰のものでもない墓を磨く青年。それが、 この物語の主人公だ。

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