第5話
その後、寝て起きてを繰り返し最後に時計を見た時には午前3時そこからようやく眠りについたのでもちろん一限にの授業へ間に合うはずもなく10時に目が覚め、焦った。授業へ行けなかったというものではもちろんなく、自分が何者でもないという事実と簡単に自分さえも裏切ってしまう自身の薄さに焦りを感じた。この焦りは冴えてくるほど強くなっていき、不安も強くなっていたので、どうにかするために生活リズムから整えるという目標を取り敢えず設定したが、その場しのぎであることは自分が一番わかっている。しかし設定しなければ今正気を保てなくなるように感じてしまう。
予想は的中し生活リズムの改善は一週間も続かなかったのであるが、予想外なこととして自分として簡単だと考えていた目標に挫折したことで焦りがより一層強くなる、将来への不安と恐怖、何者でもないより以前に何者かにもなれないということが現実味を帯びのしかかった。
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