第25話

『ま、まって!一回落ち着こう』

『無理、もうやめない。こうなったら、徹底的にわからせてやるから』


駄目なパターンだ。もうこれ以上何を言っても榊は止まらないだろう。


どうする?何か案は.....



榊よりも深いキスをしてみるとか?


いやいや、もっとダメになる可能性だってあるしなー。でも、もうこれしか無いんだよな。


私は、榊に馬乗りにされている状態から榊の腕を引き寄せ、押し倒した。

そして.....


『榊、ごめんね』


私は、榊の唇を舌で強引に開けさせて榊の口内を犯していく。

口の中は、ザラザラと温かく、柔らかくてその感触が気持ちいい。

そして、榊の舌と私の舌を絡めて、榊の舌をからめとった。


『んぷっ、んんんっ〜』


『んちゅ、ぁむ.......んっ』


自分でも息が苦しい。それでも榊がギブアップするまでキスをし続けた。


『沙矢乃、もう、かんべん、して♡』


やっと榊が、ギブアップした。でもなんかちょっとだけ悪い事をした気分になった。


『じゃあ、もう突然キスとかしないでね』


『♡』


もう榊は何も言えないようだ。足も震えていて、動けそうにない。

しょうがないので、私が寝室に運ぶ事にした。


『もう、大人しくしててね。おやすみ』



そう言い残し、私は足早に部屋を出た。

キスしてから後悔したって言うのもアレだけど.......やり過ぎた。

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