第24話

『ねぇ、沙矢乃こんな時間までどこ行ってたの?しかも制服で。』


私は、今玄関先で正座させられています。今度はどうやって言い訳しようか、なんて今更考えても無駄だよね。

ここは素直に答えよう


『乃々華ちゃんと制服で遊園地に遊びに行ってました。』

『........................』

『........................』


『沙矢乃ってさ、やっぱ私の事嫌い?』


何を言い出すのかと思いきや、そんな事か。


『一緒に住むくらいだから、嫌いでは無いよ』

『そっか。でも、私にはあんまり優しくないよね』


それは、榊がいっつも要らんことするからでしょうが。あんな事しなければいつも優しくするっつの。


『沙矢乃は今でも好きがわからないの?』

『うん。』

『........私じゃ駄目かな?』

『..............ん?』


何が?言葉の意味がわからない。それは付き合うって事?


『今から沙矢乃への愛を証明するから』

『嫌なら、避けて』


キスされそうになる。わかっているのに避けられない。


唇と唇が重なる........



榊とのキスはそれだけじゃ終わらず、何度も、何度も角度を変えてキスしたり口の中に舌を入れてきた。


『んむっ......、はむっ、.....ん、、まって.........ん』


ひたすらにキスされて、口の端から垂れている唾液すらも舐め取られる。


『.....どう?私の気持ちわかった?』


私は、頭がふわふわして何も考えられなかった。気持ち良かったのか?

もう、わからない、わからないけど確かに言えることは....嫌ではなかった。


『気持ち良すぎて何も考えられないのかな?いいよ、このまま気持ち良くしてあげる♡』


なんか、まずい気がする。とりあえず榊を正気に戻さないと駄目だ。


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