第10話

まず、状況を整理しよう。


1、寧々が私の膝の上に向き合う形で、すわっている


2、首に腕を回されている


3、告白された


....................。

.........................。

................................。

え?


どうゆう状況??


『えっと、それはどうゆう付き合っての意味?』

『彼女になれってことよ』


.......榊に続いて2回目かぁ〜

なんで女子ばっかりからモテるのだろうか。もしかしてだけど人生で一番のモテ期今来てる?でも、やっぱり断らないと

相手の事を好きになれないのに付き合うだなんて、不誠実だ。


『...........ごめん。』

『あなたならそう言うと思ったわ』

『じゃあ、なんで?』

『そんなの決まってるじゃない』


『意識してもらうためよ』

『っん、』


いきなり耳元で囁かれて、少し、いや、だいぶ顔が真っ赤になった。耳も真っ赤だ。あと、なんか色っぽい声が出た、恥ずかし


『今日はここまでにしといてあげる』

『次から本気で堕とすから』

『覚悟しててね♡』


そう言い残し、寧々はカラオケボックスから出て行ってしまった。

ひとり、ポツンと残された私は、


『ヤバい、なんかめっちゃ心臓がドキドキするんですけど』


人生初の胸のドキドキに悶えていた。





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