谷川俊太郎『詩を考える』―42日目
詩の森文庫のうちの一冊。『詩を書く』に続いて『詩を考える』も読みました。谷川さんの詩って、それぞれの詩の語り手が、かならずしも谷川さん自身ではないんですよね。作者が語り手ではないという文章の書き方っていうのがあるのは、わたしは詩を書きたいって思うより前には小説を書いてみたりしていたのでよく知っていたんだけど、そういう書き方って小説の専売特許なんだと思ってました。詩も、小説を書くときみたいなアプローチを取っていいんだ、ということをはっきり教えてくれたのは、谷川さんでした。わたしはいま「眺望」という仮のタイトルをつけている、一連の詩に取り組み始めているんだけど、その一連の詩で、谷川さんから教わったこのアプローチを採用しています。詩ごとに語り手が変わること、それらの語り手は、とにかくまず作者であるわたしではない、ということ。こういうことってまったく小説を書くときのアプローチだって思うんだけど、詩もこういうのでいいのかな? こういうのも詩ということにしていいのかな? わたし、むしろ小説を書いているってことになっているのかなぁ? どっちでもいいか。
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