北川透詩集―41日目

いままでに読んだ詩集のなかで一番むつかしかった。ほかでも、まったく意味がわからない詩っていうのはもちろんいくらでもあるんだけど、一冊まるまるこの人の詩が並んでいて、そのどれを読んでもほぼなんにもわからないっていうのは、なかなかの体験でした。でも、現代詩をほとんど読まなかったときに、現代詩といってぼんやりイメージしていたのは、こういうのだったなぁって思いました。いまのじぶんが読んでよくわからないからといって、「こういうのはじぶんに合わないんだ」っていって未来永劫遠ざけるっていうようなことはしたくないし、ましてわからないから面白くないとか言いたくないなって思う。わからないものほど、ときどき読み返して、「やっぱりわからないなぁ」とか言いたい。そういうことも、詩を読む楽しみのひとつなんじゃないかなって、詩を読みはじめてまだ一ヶ月ちょっとのわたしは思いはじめています。

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