辻征夫詩集―37日目
現代詩のことばづかいの傾向っていうか、どういう風には書かないものなのかっていうのは、ちょっとだけ分かってきたような気がする。この辻さんの詩集に収まっている詩のことばづかいもだいたいそんな感じだと思うんだけど、どう言えばいいのか、いかにもこういうのって「詩のことばづかいだよねぇ」っていうようには、とにかく書かないものなんだなぁというような傾向はあるみたい。たまたまそういう詩ばっかり読んでいるだけかもしれないけど。でも、その感じっていうのはわたしは現代詩なんてほとんど読まないときから知っていた気がする。わたしってエモいことばづかいというのが苦手で、これが苦手だっていう感受性で生きていると、世の中に蔓延しているいろいろなことばづかいが好きになれなくて、けっこう生きづらいっていうことがあります。なんていうか、世の中で流行るものの逆を行っている感じがあって、そして現代詩なんていうのもたぶん現代日本人にはぜんぜん流行っていなくて、つまりまあそういうことなんだろうな、っていう気がします。
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