荒川洋治『詩とことば』―23日目

前日の日記に書いたようなことを考えているときに、荒川さんの『詩とことば』という本を読みました。そこにはこんなことが書いてありました。「詩は、自由なものである。それが日本語としてどう崩れていようと、乱れたものであろうと、無様であろうと、詩の世界では、ゆるされる」とか。「詩のことばは、個人の思いを、個人のことばで伝えることを応援し、支持する。その人の感じること、思うこと、体験したこと。それがどんなにわかりにくいことばで表わされていても、詩は、それでいい、そのままでいいと、その人にささやくのだ。」とか。荒川さんのこういう考え方が、詩を書く人たちにとってどのくらい常識になっていることなのか、いまのわたしにはまったく分からないんですけど、わたしが予感していた「わたし用のことばで書くことの向こうで詩(ポエジー)が見つかるんじゃないかな?」というのは、そんなにもまったくけんとうはずれだっていうわけでもないのかもしれないなと思わされました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る