〈わたし用のことば〉―22日目

「詩を書きたい」と思ってからずっと、詩とことばのことを考え続けていて、ことばっていうのは「みんな用のことば」とはべつに「わたし用のことば」っていうものがあるなぁと思いはじめていて、詩を書くっていうのはこの「わたし用のことば」となにか関係がありそうだなぁ、というようなことを考えるところまでは来ていたのでした。「わたし用のことば」っていうのは、そういうことばで書いたらわたしにとってはかなりわたしの感じや気持ちや考えをいい感じで書けているって感じるんだけど、それがそのままでは他の人には読みにくいだろうな! っていうような書き方のことで、この日記の文章なんかもだいぶ、そういう書き方になっているような気がします。つまり他の人には読みにくい書き方を、「読みにくいだろうなぁ」と分かったうえでやっているわけなんですが。大事なことは、あえて分かりにくいように書こうとしているんではなくて、わたしの感じや気持ちや考えを書くには「これしかない!」っていうような書き方を誠実にもとめたら、結果として他人には読みにくいものになる、というところで書いているっていうことなんです。どうしてそんな書き方をするのかっていうと、詩(ポエジー)っていうものがあるとしたら、そういう書き方の向こうにあるんじゃないかなって、なんとなく思っているからなんです。

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