自選谷川俊太郎詩集―20日目
シュトレンを買うための行列に並んでいるときに読み終わりました。2時間半以上並んでいたので、そりゃあ読み終わりもするっていうもんです。最初からそのくらい並ぶ覚悟で本は2冊持っていたので、谷川さんの詩集を読み終えてももう1冊読むものがあって退屈しませんでした。そんなのどうでもいいことですけど。「芝生」って詩を読んだとき「あ、これ知ってる」ってなった。クラシック音楽を聴かされて(自分では聴かないから)、知らない曲だと若干退屈だけど「あ、この曲は知ってる!」ってなったらちょっと退屈じゃなくなる、みたいなのってあるんですけど、詩を立て続けに読んでいても「あ、これ知ってる!」ってとき、テンション上がるもんですね。なるほど詩も、たくさん繰り返し読んでいたらどんどん好きな詩が増えるんじゃないかなって思いました。
芝生
そして私はいつか
どこかから来て
不意にこの芝生の上に立っていた
なすべきことはすべて
私の細胞が記憶していた
だから私は人間の形をして
幸せについて語りさえしたのだ
――谷川俊太郎『夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった』
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