鈴木志郎康詩集―13日目

数日持ち歩いていた現代詩文庫の『鈴木志郎康詩集』を読み終えた。おふざけがすぎる詩の数々でした。わたし自身はきわめて真面目な人間なんだけどと自分で言ってしまうんですけど、でも表現されたものってたいてい真面目なものより馬鹿馬鹿しいものの方がよほど好きなので、鈴木さんの詩にはいい印象を持ちました。けれど、それで自分でもこういう詩を書こうと思うかなぁと考えてみると、まあちょっと無理かなと思う。おふざけをしてそれが許されるというかそれを通すためには、日頃からのわたしのキャラってのも大事なんじゃないかと思って。わたしが鈴木さんみたいな詩を書いたら、「あら無理してますね」って感じになりそうなので、やれる気がしない。


【補足】

うえの文章はちょっと前のわたしが書いたものだけど、そのときのわたしはたぶんすごく間違ってた。鈴木さんの詩はたしかに、一見すると馬鹿馬鹿しいようにみえて、それっていうのは「ふざけてやっているのかな?」って、はじめて読んだときのわたしは思ってしまったわけだけど……、それで、いまでも鈴木さんの詩のことはよく分かってはいないんだけど、いまは、鈴木さんの書き方っていうのは「おふざけ」というわけじゃないんだろうな! って思う。それじゃあなんなのかっていうと、それはまあよく分かりません。

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