第2話:謎

「…なんか、?」


【祝福の宝珠ギフトオーブ】は15歳になるとどこからともなく現れるため、詳しいことは判明していない。


「…ちょっと確認してみるか」

スマホを取り出し、電話をかける。


プルルルルップルルルルッガチャッ


「あ、もしもしー?今ちょっといいか?」

『んー?どーしたよ朝っぱらから』

「いやな、お前俺と同じで今年で15だろ?てことはお前今手元にオーブあるだろ?」


『あー、うん。そーだけどそれがどーした?』

「俺のオーブがなんかデカイ気がするからカズのはどんなかなーって思ってさ」


『ふーん? どんくらい?』

「えーっと、テニスボールくらいあるかな」

『おー確かにそりゃでかいな』

「で、お前のはどうなのよ」

『ちょっと待ってて』


〜3分後〜


『いやー待たせてすまんな』

「構わないよ。それで、どんな感じ?」

『ふっふっふっ、知りたいか?』

「え、なんかそんなすごいの?」

『いや全然すごくないよ』

「じゃあ今のなんだったんだよ」

『え、ただのノリと勢い』


ズコッ


「(ツッコミたいけど…まぁコイツバカだしスルーしよ)で、どんな大きさなのよ」

『えーっとね、ピンポン球よりちょっと大きいくらいだな』

「サンキュありがとう」

『なんだ?これだけでいいのか?』

「あぁ」

『じゃあ学園でなー』

「おう」ピッ


(ふむ…、オーブの大きさが違うのは人によるのかもしれないな、ならまぁ気にしなくていいか。記憶に残らないわけだし)


「まぁ、何にせよとりあえず登校だな」

そうして、対裏は学園の入学式へ向かった。


…何故ここでネットを使って調べないのだろうか。




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