いけいけ勇者様49

最上司叉

第1話

ある日勇者と魔王はいつものように魔物退治にきていた。


【ザシュッ】


「ぐぁぁぁぁ」


魔物が断末魔をあげ倒れた。


「終わったね」


「あぁ」


「ご飯にしよう」


「あぁそうだな」


俺たち2人は近くの倒れた木に腰をかけ弁当を食べ始めた。


その時一瞬殺気が俺に向かってきたのを感じ咄嗟に剣を抜く。


【キィン】


「いい反応だ」


「誰だ!!」


「暗黒の勇者とでも言っておこう」


「暗黒の勇者?」


「また近いうちに会おう」


そう言い残し暗黒の勇者は消えていた。


「なんだったんだ?」


「分からない」


ふと足元を見る。


そこには食べかけの弁当が落ちていた。


「俺の弁当が」


「ふふっ私の分けてあげる」


「ありがとう」


そして弁当を食べ終え退治した魔物を担いで街に帰る。


そして退治した魔物を渡して賞金を受け取り家に帰ってきた。


そしていつものように夕飯は食べ終え眠りにつく。


そこへ気配を殺し近づく何者かがいた。


俺は散々ドラゴンの女で気配を殺して近づくという訓練?をしていたから何者かにすぐに気づいた。


そしてベッドの上で寝たフリをしながらチャンスを待った。


【ザシュッ】


勇者の首を狙い剣がベットに刺さる。


勇者は避けて剣で切りかかる。


【キィン】


月明かりに照らされて勇者を狙った犯人の顔が明らかになる。


「!!昼間の」


「少々侮っていたな」


剣が振り下ろされる。


【キィン】


剣を剣で受け止めた瞬間風の魔法で外に勢いよく飛ばされた。


【ドゴォ】


勇者は慌てて受身を取る。


「魔法も使えるのか!厄介だな」


「…」


【ヒュン】


【キィン】


【ブォン】


【キィン】


「遊びは終わりだ!」


勇者はそう言いながら暗黒の勇者に切りかかる。


【キィン】


「!!」


勇者の渾身の一撃が受け止められた。


とそこへ皆が起きて様子を見に来てしまった。


「どうかしたのかの?」


「なになに?」


みんなが巻き込まれる!そう思っていたら暗黒の勇者はあっさり引き下がった。


剣を収めまた会おうと言い残し去っていった。


「ちょっと何があったの!!」


勇者の部屋の壁は大破していた。


「あぁすまない少しな」


そして暗黒の勇者との長い戦いが始まったのだ。


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