第4話 え?ドラゴンラーメン?

「ご馳走様でした」


大盛りチャーシュー、ランチセット美味しかったです。

これで合計1500円超えてないからコスパいいよねー。

満腹です。


「ご、ご馳走様でした。お、オークの肉!あ、あんなにトロトロになるなんて、し、知りませんでした。ぜ、ぜひメキシコにもお店を作って欲しい」

「それわかるー!県内にもう2、3店舗作って欲しいもん!チャーシュー最高!」

「俺もわかるー。光の森辺りに作って欲しいもんなー」


まぁ、このチャーシューを作れる人は南野さんだけだからね。

美味しくいただけるだけありがたいですよ、本当に。

……前依頼されたやつ、そろそろやるかなー。


「はいよー。みんな完食か?ちりちゃん、りゅうくんもしっかり食べててえらいなー」

「うん!しっかりたべて、ぱぱよりもしっかりおかねをかせぐの!」

「お、おう。そうかそうか。頑張れよ!」


……南野さん、空気読んでくれてありがとうございます。

既に店ののれんは片付けてあった。

今日はチャーシューが無くなったそうなので早じまいだそう。

俺たちが食べ終わるまで待ってもらってたようで申し訳ない。


「ありがとうございます。また今度食べに来ますね」

「あいよー。あ、その時にでもドラゴンの骨、持ってきてよ。ドラゴン骨のラーメン、作りたいからさ」

「あー、あれでしょー?法律変わったから持って来れないことは無いですけどねー。そもそも熊本でドラゴンを見ない」

「確かにー。ここに来る奴らも話聞かないしなー」

「ど、ドラゴンの骨ですか?ど、どのドラゴンがいいんです?」


トロさんが話に食いついてきた。

トロさんに南野さんの野望について話すと目を輝かせて聞いてきた。

南野さんの野望、それはドラゴンのラーメンを作ること。

この前スカルドラゴンの骨に興味持ってたもんね。

そもそもドラゴンの骨、デカすぎて寸胴で炊けないと思うんだけどね……


「ど、ドラゴンの骨なら……こ、これでいいですか?」

「お、嬢ちゃんアイテムバック持ちか!こりゃドラゴンの頭か!にしては小さいような……」

「い、インディウラと呼ばれる小さいと、トカゲです。に、肉質はグリーンドラゴンに似てるので、ほ、骨も美味しいと思います!こ、これは捨てるのに困ってて残してたやつです。ど、どうぞ」

「え?!くれるのかい?!」

「い、いいですよ。その代わり……わ、私が日本にいる、ふ、冬までに作って欲しいです!」

「……嬢ちゃん!オッケー!任された!作ってみせるぜ!試作品が出来たら呼ぶぞ!」


南野さんから炎が見える!

いつものんびりしてるのに!やる気に満ち溢れてる!

ドラゴンラーメン、気になるから俺も試食に来たいな。










……というより、トロさんが出したドラゴン。

あれ、深淵のモンスターだよね?

日本初の深淵モンスターの料理にならない?

大丈夫?!







―――――――――

閲覧ありがとうございます!


ドラゴンラーメンの完成はまた後日!


さて、これで短編部門2作品目だ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

~四つの太陽、熊本観光に行く!~【あーさんのダンジョン飯 外伝】 金剛石成 @Congo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ