第3話 熊本城城下彩苑

熊本城を離れて次は城下彩苑へ。

熊本市城下彩苑は熊本城の横に併設している物産館が集まったエリア。

熊本の城下町をイメージして長屋風の建物が並ぶ。 ちなみに着物が借りれるので観光客に人気のスポットだったりする。


「イエーイ!この服いいわねー!歩きにくいけど袖が広い!」

「こら、ケルー。走らないの。全く、日本の靴?はフラフラして歩きにくいわねー」

「ははは。2人とも着物が似合いますねー」


ケルーさん、チャーリーさんは赤と青の着物を着て歩く。

……顔ガッツリ外国系の顔なのに着物似合うね。

さすが神様、拝みたくなりますね。

ちなみにテスラさんは侍、トロさん、ちりちゃん、りゅうくんは忍者の姿です。

俺?俺は私服の甚平ですけど?

デフォでこの格好できたの助かったわ……

フェリダーさんも猫用の忍者服を着て歩いている。

……地味に満足気だな。


城下彩苑で買い物をする。

タクシーの運ちゃんからおすすめのお店を紹介してもらいました。

ウニコロッケ、美味しかったー。

クリームコロッケの中身がうにのやつ。

トロッとしたウニが熱々のコロッケと相まって食べごたえがありますな!

けど、俺のおすすめは馬肉メンチ!

熊本名産の馬刺しをミンチにしてメンチカツにしたものですよー。

コレが安くて美味しいんだよ。

冬とか熱々の状態で食べるのが最高なんよ。


「このメンチ、美味しいわ!何個でも食べれそう」

「確かに。メキシコにも同じような料理がある気もするけどこれはこれで完成されているね。ソースかけなくても味がしっかりしてる」

「とーちゃんー。メンチよりソフト食べたーい」

「あいすー」

「はいはいー。ちょっとまっててねー」


大人組がメンチを食べ終わってからね!

熱々は中々食べれないの……






城下彩苑のソフトクリームは約50種類。

ソフトクリーム人気総選挙をやるぐらいには激戦区だ。


「ちりちゃんはどれ食べるの?」

「んーと……あ!いちご鬼盛ソフト!」


ちりちゃんが指さしたのは真っ赤なソフトクリーム。

いちごの果肉をすり潰したソフトクリームにフリーズイチゴをこれでもかと載せたソフトクリームだ。

いちごの酸味とソフトクリームの甘さがちょうどいいバランスなんよ。


「りゅうくんは?どれがいい?」

「んー。これー」

「……シン加藤清正ソフト?何これあーさん」

「あー、それ?」


テスラさんがメニューを見て訝しむ。

シン加藤清正ソフト、通称シカト。

熊本城にいるおもてなし武将隊という観光客を出迎える人達の中で加藤清正役の人がプロデュースしたソフトクリーム。

熊本城で有名な石垣、武者返しをイメージした黒色のウエハースとごまソフトの組み合わせた黒色のソフトクリームだ。

加藤清正役の人がTmitterで通称の呼び方変えて欲しいとかボヤいてたりする人気商品。

……りゅうくん、思ってたよりガッツリ頼むね。

夕飯食べれる?


「私もそれ頂こう。ケルー達はどうする?」

「私はヨーグルトソフト」

「うーん。悩ましいけどメロンをお願い」

「ま、マンゴーフロート。と、トッピング城盛りで」

「「「またあんたガッツリ頼んで!」」」


トロさん、結構食いしん坊キャラだよね。

さっきウニコロッケと馬肉メンチ食べたあと、唐揚げも食べてましたよね?

食い合わせとか色々大丈夫ですかね……?


あ、ゆりのためにお土産買って帰ろっと。

馬肉メンチと天草帝の唐揚げを持ち帰りで。

山ウニ豆腐は、俺が好きだけどパンにつけて食べる以外の料理方法が分からないからパス。

からし蓮根も捨て難いけど、あんまり食べれないから仕方ないね。

辛いやつは本気で辛いのよ。

新町にあるからし蓮根専門店、正月用にいつも買ってるけどマヨネーズ増し増しでかけて食べないと鼻が痛いのよ……

美味しいんだけど、勿体なく感じちゃうのです……


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