第7話 ニートですがなにか?

 ってなわけでやって来ました冒険者ギルド。冒険者さんに教えてもらったんだけど、この辺りモンスターが多いらしく、冒険者じゃないとファーム出来ないんだと。っていうかこの辺り冒険者関係の人しか住んでないんだと。まあ、一応冒険者やるつもりだったから別に良いんだけどね。特別な事情でもない限りみんな登録しているんだってさ。


私は別に戦いたいわけじゃなかったから気にしたこともなかったけど、ファーム出来ないんじゃ仕方ないね。


ランクはF、E……A、S、SSと上がっていくみたいで、Dまでは簡単だけど、Cになるところからは難しいみたい。まあ私はファームができるなら何でもいいや。


冒険者で賑わっているギルドの中を通り、受付まで歩く。私みたいな新参者は珍しくないのかあまり気にされることもなく受付に辿り着いた。ちょっと不安に思っていたけど、絡まれなくてよかったぁ。


「あのーすいません。冒険者の登録をしたいんですけどどうすれば良いですか?」


優しそうな女性の受付の人に話しかける。


「新規さんですね。ここで出来ますよ。今されますか?」


もちろん。


「はい」


「では、これに記入してください」


と紙を渡される。名前と……職業? え、無職だが? 喧嘩か? それは冗談だけど、途中見つけた欄に疑問を持つ。


「あの、職業って何ですか?」


「職業ですか? 職業は剣士だとか回復術師だとか、パーティー内でこなす役割みたいなものですよ。決まっていないのでしたら空欄でも構いませんよ」


作業を中断して教えてくれた。なるほど、ゲームで言うクラスとかジョブとかのことね。ファーマーって書きたいけど農家さんになりそうだから空欄にしておこう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る