第6話 とーちゃーっく!

 大きな音に飛び起きて、気づいた頃には冒険者の手に負えない数のモンスターに襲われる……ってこともなく、ようやっと目的の街へと辿り着いた。


聞いてみれば、私が寝ている間にもゴブリンとかにはちょくちょくエンカウントしたらしいけど、簡単に対処したらしい。冒険者さん様々だね。


これ、実家に帰るのも一ヶ月かかるのマジかって思うけど、ここがファームするのに一番良さげだったから仕方ないね。


そして御者のおっちゃんと冒険者さんにお礼と別れの言葉を言ってから別れた。


「すーっ、はー」


1人になり、私は深呼吸する。空気が美味しいとか別にそんな事はないけど、知らないところに来たらなんかやっちゃうよね、取り敢えずの深呼吸。


すごい、わくわくしてきた。いや、ずっとわくわくしてたんだけど、いざやって来たんだなって思うともっとわくわくしてきた。胸もドキドキいってる。


故郷とは違う建物の作りとか、雰囲気がいいね。日本だと旅行してもさほど変わらないからね。もちろん田舎とか伝統的な家とかは別だけど。


まあ、それは置いといて。よし、やっと着いた!ならする事は一つ!


ファーム、やったるどー!!

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