第74話初夜 2

ピザ-ラのカレーモントレ-は

女神の大好物だ。


美味しいピザを食べながら

大好きな立花と一緒にいる。


彼女にとっては至福の

時間が過ぎていく。


『そうだ、オミナエ食品と

化粧品会社のソメイヨシノの

CMも決まったんですけど』


『それも立花さんが

プレゼントしてくれた

お仕事ですか?』と

女神が尋ねてくるが


『俺は猪木会長と佐山さんに

頼んだだけだよ』


『他は知らないぞ』と

立花が答える。


今、女神のCM契約数は

10社となったとの事だ。


『それじゃ、1億円が

入ってくるのか?』

驚いた立花が質問すると


『実は違うんですよ』と

CMの契約相場を

立花に説明する。


『これで北海道の

両親にお家を

プレゼント出来ます』と

女神は嬉しそうに

語ってくるので


『自分へのご褒美は

考えていないのか?』と

立花が質問をする。


『アタシですか?』


『パパとママと弟や妹が

喜んでくれたら

それで充分ですね』と

欲の無い事を言う。


『あっ、でも立花さんにも

プレゼントしますよ』


『何が欲しいですか?』と

聞かれて


『俺も、そんなに物欲が

無いから』


『こうやって女神と一緒に

いられるだけで満足だな』と

言われ


女神はニコニコとなった。


それからも女神は

写真集が決まった事や

単独のカレンダーが

決定した事


雑誌の専属モデルと

ラジオのメインMCが

決まった事を報告する。


「初めてココに来た時は

番組の1コーナーで

テンパっていたのに」


「今は驚く仕事が

ドンドン入ってきて

信じられない毎日です」


「これは全部、立花さんの

おかげだと思うと」


「感謝しても、

しきれない事です」


そう言って改めて

頭を下げながら


「本当に

ありがとうございます」と

お礼を言ってきた。


すると

「よせよ、

そんな事するのは」と

立花が照れる。


「好きな子のためにした事が

良い方向に

転がっただけだよ」


「それに女神が頑張ったのを

みんなが

認めてくれているから」


「女神自身の功績なんだよ」

そう立花に説明された彼女は


うるんだ瞳で


「ソッチにも行っても

良いですか?」と

立花に尋ねる。


「あぁ・・・」

そう答えた立花の横に

チョコンと座った女神が


「今日は、まだ

キスしていません」

そう言って立花を

見つめてくる。


それに応えるように

女神のアゴを手で持ち上げて

立花がキスをした。


会えなかった時間を

取り戻すように

唇を重ねた二人は


お互いの舌を絡めた

濃厚なディープキスに

移行する。


立花が唇から耳へと

攻める場所を変えて


女神の耳の穴に

息を吹き込むと


「ビク」っと

女神が震えた。


女神の耳にキスをしていた

立花の右手は

左胸に添えられて


Tシャツが

シワになるように握り


手のひらで包むように

モミだした。


すると女神が

「待ってください」と


自分の手で握って

立花の手を制する。


「どうした?」


女神のストップに

立花が質問すると


「今日は、いっぱい

汗かいちゃったから」


「シャワーを浴びたいです」と

女神が制止した理由を

説明するが


その気になっている立花は

「大丈夫だよ」と言って

また胸を触り始める。


すると女神が

立花の手を握ったまま


首を左右に振って

「アタシ初めてなんです」と

言って立花に懇願をした。


そうだった。


「ごめんな」


そう言って女神から

離れた立花は


押入れから

バスタオルを出して

彼女に手渡した。


「ありがとうございます」

そう言って女神はタオルを

受け取り


シャワーを浴びる為に

浴室前に行く。


立花のアパートには

洗面脱衣所がないので


キッチン前が

脱衣スペースになっている


シャワーに入る前の

女神は、その場所で

服を脱ぎ始めた。


その一部始終を

立花が見ている事に

気づいた女神が


恥ずかしそうに

「見ないでください」と

言ってくるが


立花は笑いながら

「先週に全部、見ただろ?」と

答えると


「今日は、今日です」と言って

急いで下着を脱いで


タオルで隠すと

浴室へと消えていった。


立花は初めて

女神がココで浴室を

使った時の事を

思い出している。


あの時は、外に出て

風呂が終わるのを

待っていたな。


あの頃は、まだ女神を

知っている人は

少なかった。


それが今や

トップアイドルだ。


その美少女が

自分の彼女であり

今、シャワーを浴びている。


その状況を改めて認識すると

身震いするくらいに嬉しい。


初めてテレビで見た時は

名前も知らなかった

彼女のファンになったのも

運命だった。


彼女がアパートに

来てからは


ジェットコースターの

ような毎日であるが


刺激的な生活で

引きこもり生活の時からは

想像出来ない毎日である。


「ガチャ」


ユニットバスの扉が

開く音がして


バスタオルを巻いた

女神が濡れた髪で

出てきた。


「俺もシャワーを浴びてくる」

そう言った立花は


その場で服を全部脱いで

全裸となった。


「キャッ」


女神が声を上げた原因は

目に飛び込んできた


立花の立花が

上を向いた完全体に

なっていたからだ。


「ちょっと待ってて」

そう言って

立花も浴室へと向かう。


一人部屋で待つ女神は

ベッドの上で立花を待つ。


今日で立花さんと結ばれる。


女神自身が待ちに

待っていた日だ。


それと同時に

弟達のカワイイのしか


見た事がなかった彼女は

「アレが入るの?」と

少し恐怖を感じている。


下着を着けているのが

正解なのか?


何も着けていないのが

正解なのか?

迷っている女神だが


乙女の恥じらいとして

下着は着けていようと

決めて


立花が浴室から

出てくるのを

待つ事にした。


『ガチャ』


立花が浴室から

出てくる音が聞こえる。


バスタオルを

腰に巻いた立花が

コッチにやって来て


『お待たせしました』


そう言ってベッドに上がった。


ピンクのブラと

パンツだけの女神が

ベッドに横たわった状態で


『電気は

消さないんですか?』と

立花に聞くが


『消したら、女神の全部が

見れなくなるだろ?』


そう言ってブラを

上にズリ上げて


胸を出して

手のひらで包むようにして

触り始めた。


『いじわる』


そう言った女神はすぐに

苦悶の表情に変わり

言葉が続かなくなる


その表情を見た立花は

女神にキスをしたのであった。




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