第12話女神様の悩み
彼女には立花と電話が
出来るようになったら
話したい事が2つあった。
一つ目は今日行けなかった
家電購入デ-トの
次回打ち合わせの件だった。
会社帰りに飲みに行く事が
少ない立花は、
時間の融通が割と出来るが
アイドルグループに
所属している彼女は
終了時間未定のスケジュールが
今週は多かったのだ。
だが金曜日は夕方に
雑誌の取材で業務終了なので、
早い時間に電気屋に
行けそうだったのである。
『金曜日に決定で良いです』
絵色女神の誘導で
家電購入する日にちが決定した。
そして、もう一つ話したかった事が
『アタシが大活躍する番組の
放送日が今週の金曜日に
決定しました』と
ハイテンションで立花に
報告してくる。
例のエクシブハンターを
番組内で紹介する、
ワンコ-ナ-だな、
立花はそう察した。
昨日の火曜日に収録して、
今週の金曜日に放送?
普通テレビ番組は
収録した番組を編集したり、
ナレ-ションを入れたりするので
放送されている番組は、
2週間前くらいに
収録したものだと思っていた。
テレビ関東で金曜日の
深夜26時から放送している
『権太坂ランニング中』という
ファン以外は見ないだろう?
と言う番組だ。
見ている人が少ないとはいえ、
ずいぶん荒っぽい
放送スケジュールだと思った
立花が
『えらい早く、放送する事に
なったね?』と言うと
『今までセンターをしていた先輩が
テレビに出れなくなっちゃって』と
裏事情を教えてきた。
要は、その子が出ていた回は、
お蔵入りとして放送中止と
なったのだろう。
センターを張っていた子なら、
番組でもメインで出演しており
編集で消すくらいじゃ対応、
出来なかったのだろうと
思われる。
収録済みのストック
全てがアウトなのか?
何をしたのか?は
聞かないでおく。
『金曜日に家電を買いに行って、
その夜は立花さん家で
リアルタイムで上映会なんて、
どうでしょうか?』と
彼女が提案してきた。
おそらく彼女の中で
確定案件なのだろう。
『家電を買いに行くまでは良いが』
『深夜にテレビを
リアルタイムで見たら、
どうやって帰る?』
彼女が言いだした時点で
彼女の回答は
分かりきっていたが
一応聞いてみると
『立花さん家に
泊めてもらおうと思っています』と
声を小さくして答えてきた。
今日のLINE ID行方不明の件も
あり、
立花がいじわるな感じで
『また俺が寝ぼけても
知らないぞ?』と言うと
『それもあったから、
お泊まりをしたいと思って』と
言った後に
ゴニョゴニョと言葉を
濁してしまい
聞き取れなくなってしまった。
どういう意味だ?
期待している?
誘われている?
試されている?
頭の中で回答パターンを、
考えてみるが正解が分からない。
とりあえず
『泊まるのは良いけど、
布団持参だよ?』と言う、
無理難題をふっかける。
そこは彼女も心得ており
『分かりました』と答えた。
だが女の子が布団なんて、
担いでこれる訳がない。
これで金曜日の家電購入デ-トと、
その日深夜からの番組上映会、
3回目のお泊まりが決定した。
『本当は今日も
自由が丘に行こうと
思っていたんですよ』
『でも引越しをした後も
事務所関係者から
連絡が来ているし』
『親にも連絡が
入っちゃったから、
さっきから連絡が凄くて』と
彼女は言うが
立花は感じていた事があった。
スキャンダル御法度のアイドル、
自分と会うのも注意しないと、
本当に彼女と連絡が取れなくなる。
今日も所属タレントからの
報告を受けて、
専門業者の手配から新居の確保
即日に引越し屋の手配から
荷物の搬入まで完成させる行動力
彼女の所属している事務所は
相当キレ者が多い
事務所なんだろう?
だとすると、
立花と接触している事が
バレないように、
注意をしないといけない。
そんな考えを、していたので
『俺の事は事務所とか
メンバーにはバレていない?』と
探りを入れると
『事務所には言ってませんけど』
『美桜ちゃんには
喋っちゃいました』と
彼女があっけらかんに答えてくる。
『美桜ちゃんって誰?』
『何を喋ったの?
大慌てで質問する立花に
『大丈夫ですよ』
『立花さんの事は喋ってないし』
『詳しく話す前に
スト-カ-の件で大騒ぎで、
おしゃべりは中断に
なっちゃいましたから』と
情報漏洩を否定してきた。
本当か?
おしゃべり好きな、お年頃の女子
『秘密ね』
そんな事を言って色々と
喋っちゃっているんじゃないの?
俺なら大丈夫だけど
バレたら、
困る奴なんて1人しかいない
『あ...』
そう言ったまま立花は
5秒ほど黙ってしまう。
『どうしました?』
絵色女神が急に
喋らなくなった立花を
心配して聞くと
『ゴメン、俺も喋っちゃった』と
立花が、謝ってきた。
『何人くらいですか?』
かなり冷静な口調で彼女が
確認してくる。
その圧力は立花にも
伝わってきており
『1人です』と答えると
『何処まで喋ったんですか?』と
更に深く
切り込んできたのであった。
『はい、』と言った後に
背筋を伸ばして
『2日間連続で泊まった事と、
今朝のツ-ショット写真を
見せてしまいました』と
申し訳なさそうに
答えたのである。
『その人は信用できる人
なんでしょうね?』
絵色女神の尋問は止まらない。
そう聞かれて、
事務所内や食堂で大絶叫で
騒いでいた棚橋の姿を
思い出して黙ってしまうと
『信用出来ない人なんですか?』と
低いト-ンで確認する彼女に
今日の昼ご飯タイムの時の事を
説明し始めた。
LINEが急に繋がらなくなって
焦っていた時に、
『離れて行った女なんて忘れろ』
『どうせブスなんだろ?って
言われて』
『こんなに可愛い子なんだぞ、って
悔しくて見せちゃったんだ』
そう立花が説明したが
彼女は無言で答えてこない。
電話の向こう側で、
最高の笑顔で
『立花さんに可愛いって、
言われた』と
ニヤニヤして喜んでいたからだ。
『女神ちゃん?』
『怒った?』
『勝手に見せちゃってゴメンね』
返事がないのは
怒っていたからと思った
立花が、申し訳なさそうに言うと
『しょうがないですね』と
ご機嫌な口調で答えてきたのである。
可愛いと言われた、
そのひと言で彼女は
今日一日の疲れを
忘れる事が出来た。
そんなやり取りをしていて、
時間は夜22時をまわっている。
彼女の親からの連絡の
督促も入っており、
今日はお開きとする事にする。
『じゃあ、また明日』
『おやすみなさい』
恋人同士の1日の
終わりのような言葉を交わし、
2人は電話を切った。
久しぶりの1人のベッドで
横たわっていた立花は、
いつのまにか眠っている。
翌朝いつもより早く目覚めた
立花はシャワーを浴びて、
身支度をしていると
『ピコン』と
スマホが鳴った。
彼女からのLINEスタンプによる
『おはよう』だった。
立花はその画面を
嬉しそうに眺めながら
『おはよう』
『昨日は、よく寝れた?』
そう返信をすると
『ピコン』と
スマホがすぐに反応する。
『慣れない部屋だったので
寝れませんでした』
『でもツ-ショット写真を見ながら、
明日のお泊まりの事を
考えて寝ました』と返信が入り
その内容を読んでクスっと笑った
立花が
『遠足前の子供かよ?』と
レスを返す。
すると、すぐに
『ピコン』と返信の合図
画面を見ると
『だって楽しみなんです』と
笑顔のスタンプ付きで返信が来た。
立花も、その内容が嬉しくて
『これじゃ恋人みたいじゃん』と
何気なくレスを返す。
すると、そこからピタリと
LINEが止まった。
あれ?
トイレか?
席を外したのか?
もしかして内容が
気持ち悪いと思われた?
自由が丘のアパートで
疑心暗鬼になっている男がいる
一方で
そのメ-ルを見て
爆死している少女がいた。
『恋人みたいじゃん』
その文章を読みながら、
昨夜の電話で
『可愛い』って言われた言葉が
リフレインしており1人、
お花畑の世界を漂っていたのである。
レスが来ないのは不安だが、
朝の身支度をしなくてはならない
スマホをテ-ブルに置いて
洗面所に向かう立花
『ピコン』
絵色女神からのLINEが届いたが、
立花は気付かず歯を磨いている。
爆死から目覚めて、
何て返信しようか?
彼女が頭を悩ませて
送ったレスだったが、
今度は立花からレスが来なかった。
どうしよう?
まずかったのかな?
彼女は追加でLINEを
送ろうか迷い始めている。
立花が彼女のLINEに気づいた。
『恋人みたいですか?』
この文章に、また頭を悩ませる。
この程度のやり取りで、
お前は恋人気取りか?
目が合っただけで、
この子は俺の事を好きかも?と思う
勘違い野郎か?
必要最低限の業務連絡だから
勘違いするな、って事か?
色々な予想が錯綜してしまい
『違うかもしれませんね』と
返信したのであった。
恋愛初期のカップルにありがちな、
自分が仕掛けた地雷を
自分で踏んで爆破させる行為。
『そうですか』と
彼女から返信が来たのは
30分後だった。
微妙な空気が流れたが
『今日も一日働いてきます』と
書いた立花のLINEに
『がんばって!』と
絵色女神が即レスで返してくる。
『ソッチもMVの撮影、頑張って』と
送り、それぞれが仕事場へと向かった。
立花には朝一番で
やらないといけない事があった。
棚橋への口止め
昨日は絵色女神との
連絡がつかなくなって、
慌てて帰ってしまい
棚橋に彼女の事を
口止めするのを忘れていた。
もしかすると、既に会社中に
言いふらしているかもしれない。
そんな事を考えて出社すると、
すぐに棚橋の背中が目に入った。
『棚橋、ちょっと良いか?』
そう言って声をかけると
『おう、立花』
『思ったより元気そうだな』と
返してくる。
『ちょっと話があるんだが』
オフィス内で騒がれては困ると
学習した立花が、
食堂へ棚橋を誘導した。
『話って、昨日の女の件か?』と
棚橋から切り出してきた。
『そうなんだ、
その件はみんなに
黙っていて欲しいんだ』と
単刀直入に頼んでみると
『分かっているよ』
『俺もバカじゃない』
『振られた男に追い討ちを
かけるようなマネはしないさ』
そう言って、
立花の肩に手を回して語ってくる。
フラれた訳じゃないんだが
そんな事も考えながら
『じゃあ誰にも
話してないんだな?』と
棚橋に聞くと
『当たり前だろ』
『落ち込んだ友達を
笑いモノに出来るか?』と、
男の友情を見せてきた。
こいつ、やっぱり良い奴じゃんか
そう思い、思わず
『ありがとう』
『あの後、連絡が取れて
復活したんだ』と
笑顔で話してしまった。
すると棚橋の表情が急に
笑顔になり
『良かったな』と
握手を求めてきたのであった。
『ありがとう』
棚橋の男気に立花が感動していると
『友達を、紹介して』と
言ってきたのである。
『はぁ?』
ちょっと感動していた
自分がバカらしくなった立花が
聞き返すと
『彼女クラスの可愛いさだったら、
友達も絶対に可愛いだろ?』
『合コンしてくれよ』と
恥ずかしげもなく頼んできた。
現役アイドルだから
可愛いに決まっているだろ
だが権太坂のメンバーと
合コンなんて出来る訳がない。
そもそもが自分の彼女じゃない。
『彼女とは付き合っている
訳じゃないから、
そんな事を頼めないよ』
立花が、そう言って断ると
『いやいや、
2日間泊まったんだろ?』
『うん』
『ズッポリ刺したんだろ?』
『いや刺してない』
『刺すって何だよ』
『ウソだろ?女を2日泊めて
刺してない?』
『その刺すって表現はやめろ』
『なんでだ?』
そう棚橋に言われて
『彼女はまだ17歳なんだ』と
答えた。
そう聞いた棚橋が固まっている。
『17歳を2日も家に泊めたのか?』
棚橋が急に、おとなしくなり
静かに質問をしてきた。
『家に帰れなくなった
彼女を緊急避難的に
泊めただけで、
やましい事はしていない』と
言った後
オッパイを触った事と、
着替えを見た事を
思い出して黙ってしまう。
それを察した棚橋が
『なんか、しただろ?』と
質問するが
立花は顔を横に向けている。
『刺しただろ?』
『刺してない』
そんな掛け合いをしながら
危ない橋と分かっていても
渡ろうとしている立花を
応援してやろうと
棚橋は心に誓っていた。
場所は変わって世田谷のスタジオ
朝から衣装を何回も変えて
ミュージックビデオの撮影を
している権太坂36のメンバーの
姿があった。
新センターを中心に
セミを中心に撮影が
進んでいくので絵色女神のような
若手は出演シ-ンが少なく
別室の待機の時間が長い
若い女の子にヒマな時間を
与えれば、
当然おしゃべりタイムとなる。
同期入部の越中美桜と
絵色女神は出演する場面が
同じだったので席を並べて
喋りだした。
『女神ちゃん大変だったね』
『プレゼントに
発信機なんて怖いよね』
美桜が心配するように
彼女に話しかけてくる。
『ありがとう』
『でも大丈夫だったよ』
絵色女神が、そう答えたが
美桜は目で何かを要求してきた。
やはり逃げられないか
スト-カ-事件の前に
美桜と話しをしていた、
胸タッチ事件の続きを
話すと言ってしまっていた。
『向こう側に行こうか?』
彼女が美桜を
部屋の隅っこの椅子に誘う。
ニコニコした美桜が椅子に座ると
『昨日の話の人と
スト-カ-は別人だよ』と
絵色女神が話しだした。
『そうだよね』
『ウチらにも発表があって、
ぬいぐるみから発信機が
見つかったって聞いて』
『胸を揉んだ人とは違うと
思ったんだ』と
目を爛々とさせて答えてくる。
何処まで喋って良いものか?
絵色女神自身も迷っていた。
『美桜ちゃんだから話すね』
ここからは彼女の賭けだった。
『3日前にスト-カ-が
家に来てから、
ネットカフェに泊まっていて』
『そこでナンパされたり
怖い思いをしていて、
逃げたいと思ってた時に
知り合った人なんだ』
そう話すと
『ネカフェで
知り合った人なの?』と
美桜が質問をしてきたので
そうだ、ネカフェで
助けて貰った事にしよう。
彼女としては立花イコ-ル
GODとは
知られたくなかったので
サイト経由や
エクシブハンターの名前を
出したくなかった。
必ず知り合ったキッカケを
聞かれる。
そこの説明がネックだったのだ。
『そうなんだ』
『ネカフェで絡まれていた時に
助けてくれて』
『その人の家に
泊めて貰っていたんだ』
そんなスト-リ-を
咄嗟に思いつき美桜に話しだした。
『すごいね白馬の王子が
現るって感じで助けてくれたんだ』
美桜はそう言って目を
輝かせている。
アタシの話が通った?
不安だった彼女だが、
美桜の反応を見て
信じてくれたと思い、
そこからアパートに
行った話をしたのだった。
『でも2日も泊まったのに、
その男の人は女神ちゃんに
手を出さなかったの?』
どうやら美桜は、
そこが納得出来なかったようで
『何でその男の人は
迫って来なかったのかね?』
美桜が不思議そうに
質問をしてきて、
彼女自身も不安になってきた。
彼女も、この2日でネットの記事を
読み漁っており
『家出した少女が
独身男の家に泊まったら』的な
情報をたくさん得ていた。
アタシは大事にされている。
彼女はそう捉えていて
喜んでいたのだが
美桜の発言により、
その考えが揺らいできたのである。
『ウチなんか熊本に帰って、
彼氏と会っている時は
服を着ている時間の方が少ないよ』
『彼氏がウチに
飛び付いてくるからね』
美桜の言葉はネットの
情報と合っていた。
もしかしてアタシが
女として見られていない?
子供扱いされている?
一気にブルーな気持ちに
なってくる。
絵色女神の表情から
彼女の心理を察した美桜が
『もう、その男と会う
約束してないの?』と聞くと
『明日の夜に泊まりに行く
約束になっている』と
正直にバラしてしまう。
悪い笑顔を浮かべた美桜が
『女神ちゃんから、
その人に迫ってみたら?』と
大胆な提案をしてきた。
『迫るって、何を?』
焦った絵色女神が質問すると
『もちろん
ベッドに誘っちゃうのよ』と
彼女の肩を抱きながら
顔を近づけて囁く。
『そんなのムリだよ』
驚きのあまり
大きな声を出してしまい、
離れている他のメンバーが
こちらを見た。
『しっ』
人差し指を口の前に立てた美桜が
『女神ちゃんは、
その男の人の事を
好きなんじゃないの?』
『結局は、どうしたいの?』と
聞かれ困ってしまった。
アタシ立花さんの事が好きなの?
自問自答してみるが分からない。
固まっている彼女に
『胸を触られた時に
イヤだった?』と聞くと
『恥ずかしかった』と
彼女が答える。
確かにイヤだったら、
ぶっ飛ばしていただろう。
実家の弟がふざけて触った時には
泣くまで叩いていた。
『イヤじゃなかった』
そう答えた彼女に美桜が
『なら好きなんだよ』と
伝える。
『そもそも好きじゃない
男の家に明日も泊まりに行く?』
そう美桜に言われて
顔が赤くなってしまった。
確かに男の家に
3回も泊まるなんて
今までの自分では考えられない。
そう考えて
少し明るい気持ちになったが
『その人って
女の子を好きじゃない、って
考えられない?』と言った
美桜のひとことで
また彼女が固まってしまった。
ヘアメイクをしてくれる
男性のLGBT率が高い事を
芸能界に入ってから知った
彼女は心配になっている。
自分が着替えを
しようとした時も、
外に出てしまった。
男らしいと感動していたが
LGBTだったら?
そんな疑念が頭をよぎる。
『明日、泊まるんでしょ?』
『女神ちゃんが
アタックしてみたら、
分かるんじゃない?』
美桜のアタック指示を受けて
『具体的に、
どうしたら良いのかな?』と
彼女はアドバイスを
求めていくのであった。
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