あるダンジョンでの出来事

魔物図鑑:餓狼

◇餓狼

　体長180～210cm程度。黒に近い灰色の体毛の狼型の魔物。

　元々は野生動物:灰狼だったが、ダンジョンに入り魔素を吸収。更にゴブリンを大量に捕食した結果、過剰な魔素により魔物へと変容した突然変異種。

　元になった灰狼に比べ身体は一回り大きく、爪や牙も強化されている。

　狼と同じように群れで生活し、狩りも群れで協力して行う。

　尽きぬスタミナと満たされることのない飢餓を身に宿すが、それは魔物化の際に喰らい続けること。そして食らい続けることに最適化した為である。

　ダンジョンで発生する魔物とは違い、生物が魔素により魔物へと変容した為、ダンジョンの外でも生きていける。

◇餓狼(赤)

　体長250～280程度。赤と橙（オレンジ）の体毛の狼型の魔物。

　元々は野生動物:灰狼で群れを率いていた長（おさ）。

　他の餓狼と同様の経緯で変容した突然変異種、その亜種という特異個体（ユニーク）。

　元になった個体が一際（ひときわ）大きかったこともあり、他の餓狼に比べて魔素の許容量も大きく、それが原因でより激しい変容を起こしたのではないかと推察される。

　種族としての特性･特徴は基本的に他の餓狼と同様。

　最大の特徴はその赤と橙（オレンジ）の体毛で、燃え盛る炎のように美しい。

　また炎への耐性を持つため注意が必要。

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Tips:魔素

　ダンジョンを創り、魔物を構成し、人や魔物の身体を最適化する。一度に取り込める魔素許容量は個々人により差がある。魔素が濃いほど高位のダンジョンや強力な魔物が発生しやすい。ダンジョンが周囲の魔素を吸収するため、ダンジョンの外で魔物が生まれることは稀である。