100万PV感謝! 夢 (レーナ視点)
私の名前はレーナ・デ・アルダリース。
帝国に存在するアルダリース伯爵家の長女としてこの世に生を受けた。
家族関係も交友関係も良好。
充実した毎日を過ごせている。
私は一人っ子であり、高い確率で次期当主になるかもしれない。
普通は婿養子を迎えるのだが、私の両親は私のしたいがままにすればいいと言ってくれた。
だから私は猛勉強して女貴族になることにした。
もちろん反対は最初はあった。
男性が常に力を持っている社会で、私のような異分子は忌み嫌われる。
だからこそ、立ち上がる必要があるのよ!
身分という壁があるかもしれないが、男女にそもそも壁はない。
男に生まれたから、女に生まれたから。
それだけの違いで何が違うのだろうか?
あくまで同じ貴族なのだから怖がる必要はない。
それを証明するために、私は身を投げ込む。
そのために勉学と実戦にも励み、入学した学園では良い交流関係を作れた。
一番仲が良かったのがアルスという、ブルボン公爵家の次男の少年だ。
母親の身分が低いということで腹違いの兄にひどいいじめを受けていたらしい。
それでも耐え、何とか念願の学園に入学。
そこで上へ行ってやるという野心に惹かれて交流をしている。
二人共今の貴族社会に不満があった。
そして変えたいという共通の夢があった。
だからこそ、お互いを認め合って助け合った。
その出会いがきっかけで、リリスという不思議な少女にも出会った。
平民出身で、魔法ではない不思議な術を扱う人。
貴族相手に毅然とした態度を取った、という話をアルスから聞いて仲良くなった。
他にも今の社会を疑問に思っている人たちを出会って、幅広い人脈を築けた。
この学園への入学は有意義となった。
アルスも、何と在学中に兄から次期当主の座を奪い取った。
本人曰く、「それなりの発言力を持つからこそ、社会を変えられる」と。
使える物は使うべきである。
こうして私達による、社会の世直しの旅が始まる。
めでたしめでたし―――???
なんていう夢を見たとは口を避けても言えないわ。
確かに昔はそう思っていた。
いや、今ももちろん思っている。
この社会はもっと平等であるべきだと。
でも、私の人生は紆余曲折あり、結果今の位置になった。
そしてこのポジションを私は気に入っている。
だから、この夢が実現されるのは先のことだろう。
「そうですね、夢なんて私は見なかったと思います」
私は嘘をついた。
「お前ら、面白くないな」
ルイ様からそう指摘され、私とアルスは俯く。
あんな夢、どうして見たのか不思議でならない。
私が貴族というのはまだ想像できるが、アルスが公爵というのは流石に冗談でしか無い。
本人もこの話を聞いたらそう言うに違いない。
「僕はな、この夢がもしかしたらの世界なんじゃないのかと思うんだよ」
突拍子も無い事を言うルイ様。
それに私とアルスの言葉がハモる。
「「それは絶対ありません!!!」」
今日もブルボン家は平和である。
―――
短い話でした。
と、言うことで長い後書きを失礼します。
遂に留学編が終わりました!200話を突破、字数も30万字超え。
皆様のお陰で長く執筆することができました。本当にありがとうございます!
しかし、まさか100万PVを突破できるとは思ってもいませんでした。感謝しか無いです。最近は毎日投稿、それすらもできなかった時もありましたが読んでいただいてありがとうございます。
物語は既に中盤であり、次の帰国編はルイの過去と今の話となります。ルイとマリーアを中心的のストーリーです。
次の投稿は、少し開いて9月2日となります。ぜひ、読んでください!
ここまで長々と拙い文章で誤字も多く、投稿に色々とトラブルがありましたが、もし面白いと思っていただけたのならフォロー、応援、☆、コメント、どうぞよろしくお願いします。(コメントはまだ返信をできていませんが、今月にはしておきます!)
最後にレーナから一言!
『これからもルイ様を見守ってください!』
スクールH
※ここからは宣伝です!
8月5日より全5話の短編を一日一話ずつで投稿します!
ダーク現代ファンタジーであり、この作品とは全く似ても似つかない内容です!
もしよければ、ぜひ読んでください!
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