第85話 (後日談11)中国のコロナワクチン事情②

前話は日本のワクチン話で終わってしまいましたが、今回はタイトル通り中国のワクチンについてです(笑)


中国の勤務先では職場内のワクチン接種者を人事部が確認しており、その結果を見ると接種率は半分程度だったようです。


周囲の中国人に聞いてみたところ、

「欧米のワクチンは信用できない」

という方もいれば、

「中国のワクチンは水みたいなもので打っても意味がない」

という意見もあり、夫々でした。


中国政府としてはワクチン接種を推進したかったようで、接種すると「お土産」を渡してくれるケースもありましたが、それでも接種率は上がらなかったのではないかな、というのが私の実感です。


中国ではコロナ禍以降、健康管理アプリが急速に発達しており、ワクチン接種記録も当然に健康アプリに反映されるようになっていました。


「第18話 最後のPCR検査」で少し書きましたが、2022年のロックダウン前、町中の検査場では外国人パスポートではPCR検査を受けることが出来ませんでしたが、(私自身は中国ワクチンを打っていないので伝聞情報ですが)外国人でも中国ワクチンを打った人は健康管理アプリに個人情報が紐付けされ、町中の検査場でもPCR検査が可能だったらしいです。


中国ワクチンが効くか効かないかは中国政府がデータを公表していない為、科学的なことは全く判りませんが、2022年12月~2023年1月に掛けて上海市民の8~9割が感染した事実から逆算するに、矢張り言われていた通りそれほど高い予防効果は無かったのだろうと個人的には思っています。


感染大爆発ののち、掛かり付けの中国人医師に会った際、当時の流行挨拶語だった「陽性になった?」と聞かれたので「感染しませんでしたよ」と回答したところ、大いに驚かれました。


日本に一時帰国した際に定期的にmRNAワクチンを打っているという話をしたところ、中国人医師曰く「やっぱりね。中国ワクチンは効かないのよ」と仰っておられました。。。

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