第50話 平穏な日

2022年5月7日、土曜日。


朝起きると、窓の外は雲海のような不思議な風景が広がっていました(近況ノートに画像を載せておりますので宜しければご覧ください)。


ビルの上と下とで全く別世界のような光景に、じっと見入ってしまいました。


以前にも書きました通り、4月までは感染防止を目的にデリバリーが一切禁止されていたのですが、5月に入って以降パッキングされているもの限定でホテルに到着後24時間消毒してから受領することを前提に、デリバリーが認められています。


私の居るホテルでは、デリバリーの人がホテルの外まで持ってくるとベルボーイが受領し、ホテルの外に設置された棚に置かれて霧吹きのような道具で消毒し、24時間後に宿泊客が棚から部屋に持ち帰るルールになっていました。


徐々にデリバリーを頼む人が増えたせいか、この日から、霧吹きではなく、植木などに防虫剤を撒く道具で消毒が行われていました。これで食べ物に液体を吹きかけるとは、ちょっと食欲が失せますね。


本日のランチは、昨日配達され、そんな道具を使って消毒してから24時間を終えたインスタント火鍋をおいしく頂きました。


ホテルの敷地内までは出られるようなって以降、ホテル前のロータリーをぐるぐると歩いていたのですが、他の宿泊客が縄跳びをやっていたので私もデリバリーで購入してみました。


縄跳びをするなど、いつ以来か、思い出すことすら出来ません。


夜は、ネットで「シンゴジラ」を視聴。

放射能用の防護服の人が沢山出てきて、なんとなく今の上海っぽいな、と思いました。


然し、主人公矢口の最期のセリフ。


「人類はもはやゴジラと共存していくしかない」


コロナと共存しない上海とは違いました。。。

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