第40話 四十九日
2022年4月21日、木曜日。
ロックダウン21日目、入国から数えると49日目です。
あの世ですら行き先が決まる日だというのに、ロックダウン下の上海では未だ将来が全く見通せません。
本日もPCR検査が実施されました。
入国から数えてみると、
3月は、3、6、9、12、15、16、18、21、24日の9回。
4月は、1、4、10、16、17、18、19、20、21日の9回。
本日迄の合計は18回。
抗原検査は正確に記録が残っていないのですが、手元に残っている使用済の抗原検査キットは10個。
ロックダウンで既に3週間も外に出られず誰にも接触していないにも関わらず連日検査をする意味は何なのか、逆に言えば検査結果が陰性であっても部屋に閉じ込められ続ける為、そもそも何の為の検査なのか、だんだん判らなくなってきました。
ネット上では、こんな動画が出回っていました。
「あなたは何回抗原検査をしましたか?
(画面には机に縦向きに立てられた使用済抗原検査キットが映し出され)
1回?
(抗原検査キットを指で突くと、後ろから数多くの抗原検査キットがドミノ倒しのよう倒れていき)
嗚呼・・・」
動画なので直接ご案内出来ないのが誠に残念です。
当時、この手のブラックジョークも増え続けていきました。
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