ごくごく普通の女の子でした

如月姫蝶

ごくごく普通の女の子でした

君がいた 一夏濃くて/人懐こくて 眩しくて 体温よりも墓標が熱くて


鈍色に 罅割れ 瀞み 濁り切り もう物言わぬ君の眼よ


通学路 刻々 願いは揺れ動く 闘争⇔逃走 鎮魂⇔反魂


Cruelに狂える秤よ 如何許り 命より軽き対価よ何処


“I’ll be back.” ——偽悪のギアで言い捨てて ドアの彼方に血路を拓かん

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