Ⅱ.魔力
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Ⅰ.発見に至る経緯と魔力が実在する確実性
魔力の発見は現在(1423年時点)から2000年以上前の紀元前964年だとする説が濃厚である。
その理由として、古代に栄えた「アスタ文明」のとある遺跡から、保存状態が当時のままと同等の魔力に関する資料が発見された為である。
その資料に依ると「アスタレス二世」という当時その国の王を担っていた天才学者が、ある日瞑想していると、突如として「天恵を受けた」として、魔法を使い始めた事から、魔力を認知したのはそこからであると推測される。
アスタレス二世は「天恵」について詳しく話さなかった事から、真相、真偽については不確かである。
そして、「不可視」の物体である「魔力」が実在する根拠だが、まず、魔力を体内で操作する知識をがある事を前提とする。また、詳しい説明は第二節のⅡを参照。
魔力の定義として、質量、体積を持たない物質、Mjとあるが、Mjがある根拠を証明すれば、魔力がある証明にもなる。
魔力操作の応用で、物体に魔力を過剰に流し込むと、その物体は暴走して破壊される。この「暴走させ破壊する」事を可能にする物質をMjと定義した。
また、同じ質量の物体(魔力吸収材という暴走しない物体)を天秤に乗せ、片方だけに魔力を流しながら量った所、どれだけ流し込んでも(三日間、一流の魔導士達が交代交代で絶えず流し込んだが)、傾きは肉眼では捉えられなかった為、質量、体積はないと見ている。
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Ⅱ.Mjの体内での存在方法と魔力操作
Mjは体内に存在しても全く害のない事から、ただ体内を循環しているだけの説や、赤血球などのように体内での働きに関与している説がある。ただ、これに関しては医療が発達していない為、確認する方法がなく、この分野に関しては現在滞りを見せている。
ただ、質量と体積が存在しないのに体内に存在するのは些か疑問である為、そこについても説明を行う。
まず、Mjは別名で、実際、魔力は他の物質である説がある。だが、魔力はとても小さく肉眼では視認できない為、何がMjなのか特定できない。
現在囁かれているのは、酸素や二酸化炭素、窒素など、全ての元素の同位体である「同位体Mj」という存在である。
この「同位体Mj」とは、生物で言う幹細胞のような働きをし、電気信号が送られなければ、空気中や体内を循環する。
質量保存の法則がある為、どんな元素にも一度だけ変化が可能な0番、新元素の「Mj」である説もある。
だが、その他の原子に変化するメカニズムについては、解明されていない。
そして、問題は物体へ流し込んだ時の質量の変化がない、という事実についてだ。
酸素などの同位体であれば、質量、体積は必ず存在する。だが、結果はそうでなかった。つまり、流し込まれた物体では何かしらの事象が生じていると考えられる。
質量保存の法則に依り、同位体の存在が消えるとは考えられない。
現時点で考察されているのは、元々その物質に含まれているMjが、外から供給されればそれらは供給された分だけ外へ逃げる為、絶対に質量、体積は変わらないようになっている説である。
これによって魔力を過剰に流し込むと暴走する理由も説明できる。
魔力、Mjを物体に流し込むと、体積がある為、勿論摩擦熱が発生する。そして、元々物体にあったMjが外に出る時も、同様に発生する。
これを暴力的に繰り返すと、それは膨大な熱量になり、結果的に発熱、暴走するのである。
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次に魔力操作についての説明を行う。
魔力は脳の電気信号を受け取ると、筋肉のように比較的自由に動かす事ができる。その為、魔力操作の前提である「魔力を感じる事」が魔力操作に置いて一番難関な部分となっている。
そして「魔力の感じ方」だが、誰でも一週間以内には習得可能だとされている。
ここからは具体的な説明を行う。
魔力は脳の電気信号に反応しやすい為、落ち着ける姿勢になる事で、魔力の乱れをなくす。先ず、これが基本である。
乱れが消えるまでには一分程度掛かる為、その間は大きく動かないようにする。
乱れがなくなると、魔力は体内の底に集まる。その際、急に立ち上がると、下半身の筋肉か、魔力へ電気信号を送ったのか、無意識的に脳が麻痺する。
その状態になった魔力は「動け」というように指示が出されていると錯覚する為、通常の何倍かで加速し、体内を駆け巡る。これを無意識魔力拡散と言う。
その時に感じるのが「魔力」という存在である。文面上ではこれ以上の指示を出す事は難しいが、無意識魔力拡散を何度かやる内に、自ずと感覚は掴める。
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Ⅲ.魔力と詠唱の相互作用
魔法にはそれぞれ「詠唱」がある。だが、全ての魔法が全く違った詠唱を持つ訳ではない。詠唱の始めは「その源名」であり、詠唱文には三つの動詞が含まれている。
魔法の元は魔法陣である。それを脳へ言語として情報化する際に、これらの詠唱が発生した。その為、詠唱文を最初から最後まで詠唱すると、その人が使う魔法の力を最大限発動させる事ができる。そして、詠唱する文章が少なくなるに連れ、魔法の力は減少する。
ただ、これらの威力はその人の総魔力量に比例して変化する為、詠唱しない場合の威力と詠唱した場合の威力が等しくなる場合がある。
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Ⅳ.魔法陣
魔法陣とは、魔法の情報を具現化した物である。殆どの人が、魔法陣を使用する事で、魔法を使えるようになる。
本節では、魔法陣の描き方、七源以外の魔法作成時についての説明を行う。先ず、魔法陣の描き方の説明をする。
用意する物は、「魔紙」「魔液」「筆」である。筆に関しては魔力の耐性がある物が望ましい。
Ⅰ.魔紙を1m四方になるようハサミで切る。
Ⅱ.「外円」を描く。(半径40cm)
Ⅲ.「内円」を描く。(半径20cm)
*魔法陣は「外円」と「内円」の二円構造になっている。
Ⅳ.内円に習得したい
Ⅴ.外円を二等分した際の上半分、水平線から外円の円周と内円の円周から等しい距離をある程度決め、波選を向こうの水平線に向けて描く。(太さは自由。ここでの水平線とは外円を二等分した線分の事である。また、二等分する線は引いてはならない)
Ⅵ.外円を二等分した際の下半分に
*源絵とは、源毎に決まった図形の事である。下記が一覧である。
火 ▢の内側に△
水 ▢の内側に◯
風 △の内側に◯
抜 ◎
光 ◯の内側に△
闇 ◯の内側に黒塗りの△
療 ⟁
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Ⅴ.魔力の回復方法とその循環
魔力が尽きると、魔法が撃てなくなる。なぜなら、脳の電気信号を受け取る器がなくなってしまうからだ。
魔力は、呼吸をする事で回復する。魔力はこの星を無数に漂っており、一般人の場合、十分程度で全回復する。また、回復するまでに掛かる時間は、総魔力量に比例して長くなるので、戦闘では残魔力量に注意しながら戦わなければならない。
また、呼吸によって魔力を体外から取り入ると、体外での総魔力量は少量であるが減少する。それを補完する為に、使用した魔法は再度魔力の塊に変化し、この世を漂う魔力となる。
※これらは単なる憶測であり、実際の事実とは異なる場合があります。
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