天上裏×異世界

@161613132525

第1話

 初投稿です。よろしくお願いします。


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 俺の名前は天上 人麗てんじょう ひとうら

 東京のド田舎出身、不登校和室系高校2年生。

 何処にでも居る量産型センター分け黒髪男子で身長は175cmの体型は筋肉質だ。


 普段、家ではネットでアニメ動画を漁ったり、筋トレをしたり、ぐっすり寝ったりしている。


 (いわゆるダメ高校生だ)


 今はのんびり布団にくるまって寝る準備をするところ。


 両親は買い物で居ない。 多分親は俺が学校に行っていると思っているが大間違い。


 (って言っても今日は休日だから関係無いけど)


 俺が学校に行かない理由は映画やドラマ見たいな青春を感じられないからだ。


 友達がいるからって学校で喋る訳じゃないし、遊ぶ訳でも無い、屋上にも行けない。何より恋人が出来る訳でも無い……。


 その他にも、今のグループの人達からもハブられてるのも理由だ。


 結論から言うと徹底無視が1番傷つく。


 中学の頃の友達は見て見ぬふり。


 (コレが現実っていうやつだ)


 そのせいか、いつの間にかスクリーン上の青春に嫉妬しちゃってさ……。


 (大人になったら社会デビューするもん)


 って心の中で毎日、自分を励ましてるだけだ。


「何が青春だ……」


 毎日こうやってボソッと呟いて。


 (情けないよな……)


 こうやってへこたれるような毎日は、正直うんざりだ。それでも何も変わろうとしない自分が居る事に余計腹が立つ。


 誰も来ないだろうな。 と思ってるのも束の間、ピンポーンと玄関のチャイムが鳴る。


 俺は嫌々、布団からノコノコと起きた。


「はぁい! 今行きます」


 玄関を開けると、そこには違うクラスに居る中学の頃の友達が立っていた。


 この茶髪七三分け男の名前は茨 海斗いばら かいと。いわゆる陽キャで性格の良い無邪気な奴だ。普段、学校ではあまり喋っていない。


人麗ひとうら! 久しぶり! 元気してた?」


 (相変わらず声デカイな)


「あぁ、元気だよ! わざわざ来てくれてありがとう。ささ、上がって」


「お邪魔しまーす!」


 (賑やかになったなぁ…)


 2人は居間に行く。


 こうやって2人きりなのも何だか懐かしいな。


 人麗ひとうらは全身の力が抜け、リラックスした表情になる。


「そういえば、人麗ひとうら? お前、なんで最近、学校休むんだ?」


 喋り方がチャラいのも昔と変わってなくて良かったぁ!


 それに…


 (わざわざ、心配してくれてたんだ…)


 人麗ひとうらは安心して頬が緩む。


「んん….、最近、全然学校面白くないんだよね」


「分かるわぁ。 その気持ち」


 (絶対、嘘だ。 こいつは十分エンジョイしてる…)


 人麗ひとうらは眉毛を固く結び、共感する 海斗かいとを見る。


「ほら、もっと青春って明るくて、刺激に満ち溢れてるイメージだったけど……。 現実は違うんだなって思ってさ……」


「確かに……。 それもそうだが、お前さぁ、グループから省かれてるの俺知ってるぜ」


「バレてた?」


 (まさか、バレてるとは…)


 バレるのも仕方が無い。 日に日にヒートアップしてたもんな…。


「いつからだよ。 多分、アイツらはさ敵作らないと面白くないんだよ。  人麗ひとうらの性格的にさ縁とかすぐパッて切れない性格じゃん」


「なんでもお見通しだな!!」


「俺だけじゃ無い。 俺の友達もみんな心配してたぜ」


 海斗かいとが衝撃的な事実を言ってくれた事で人麗ひとうらは自分に非が無い事を今初めて実感した。


「マジ?」


 心の曇りが晴れたお陰で、嬉しさのあまり久しぶりに口角が上がり声が弾んだ。


「本当! 本当! それよりもさ」


 海斗かいとが言いながら俺の肩をトントンと叩く。


「何??」


 何か閃いたみたいだが、ろく予感しかし無かった。


「お前ん家さ、デカいじゃん! 隠れんぼしない?」


 (そう来たか?!)


「隠れんぼ? この歳で?」


 人麗ひとうらは鼻で笑うと。


「この青春がお前の人生の1ページになるんだったらそれでいい」


 海斗かいとのはなった言動に人麗 ひとうらは心を打たれ、なんとも言えない気持ちになった。


 (そうだな、青春はこうでなくちゃいけないんだ!! 


 海斗かいと気づかせてくれてありがとう!!


 なんか、学校も行けそうな気がしてきた!!)


 こんな事、自分では気づけなかっただろう…。


 (本当に最高の友達を持った)


「じゃあ俺、鬼やるから人麗ひとうら、隠れていいよ!」


「良いの? 俺、隠れんぼ負けた事無いよ? 因みに親の部屋は禁止ね!」


 (コレは事実だ。 俺は昔から隠れんぼは負けた事が無い。 小学6年生の時なんて警察騒動になったくらいだからな)


 俺の心は久々に燃えていた。


 人麗ひとうらは嘘偽りの無い笑顔で勝負に臨んだ。


「臨むところだ! 60秒数えたら探しに行くからな! 1.2.3…」


 海斗かいとは顔を伏せ、数え始めた。


 俺は居間を出て、色んな部屋を回ったが最終的に自分の部屋に入り、隠れる場所を探す。


 タンスの上は絶対バレるし、押し入れもバレる…。となると、物置か地下室…。


 ((そうだ!!!))


「さーん、にィィ、いいち、ゼロ! 行くぞー」


 (ここなら流石に来ないだろ)


 俺は押し入れから入れる天井裏に隠れる事にした。


 (やばい、やばい。 来る!!!)


 俺は焦りで心臓が口から飛び出そうになっていた。


 天井をそーっと外すと霧のようなモヤが漂っていた。


「なんだ?」


 人麗ひとうらはそれでも天井裏に入っていく。


 (さっきより霧が濃くなって来たな…)


 変な予感を感じた俺は、巻き返そうと戻ろうとするが、時すでに遅し。


 俺は


「マジか」


 と少しばかりの焦りと共に嘲笑するしか無い事態となってしまった。


 

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 初めて読んでくださった方、ありがとうございました!!!





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