第21話 宿場町
この日は
水戸藩専用の
田舎特有の
「
馬の背中から荷物を降ろす覚兵衛に聞く。
「
玄関の上がり
「水戸から
「姫さまは馬にも乗らずに歩きましたから、さぞお疲れでしょう?」
「失礼いたします万姫様、お食事は部屋でお召し上がりになりますか?広間で皆様とご一緒になさいますか?」
屋敷の
「もちろん皆と一緒にお願いします」
「さようでございますか、では広間にご用意させていただきます」
「ありがとう」
屋敷の
「お食事の用意が出来ましたら、ご案内させていただきます」
「わかりました」
(江戸時代の民家の食事ってどんなのだろう?)
しばらく部屋でくつろいでいると、先程の女中が呼びに来た。
夕食は、基本の
(
夕食の
「おやめください!困ります、今日はお引き取りください」
「うるさい!離せ!わしを誰だと思っている!」
「いけません!」
「
ドカドカとわざとらしく足音をたて、広間に近づいてくる。
バタン
(あーあ、
「おぬしらのせいで、わしが旅籠屋なんぞに泊まる
「おい!
「申し訳ありません、
「平民のくせに、わしに逆らうのか!」
「いけません!△川様!」
カキーーーン
△
伯は刀を△川氏の
「
あっけにとられる私。あまりに二人の動きが早かったから何が起きたのか、わからなかった。
「あ!・・
「いかがいたしましょうか?」
私の前に立ちふさがる覚兵衛に問われ、しばし考える。
「こういう時は
「お優しいですね、姫様は。では姫様が
(沙汰?)
「ああ!これね」
巾着袋から印籠を出す。
「はい。おじさんこれ見て」
伯が一歩下がる。しかし紅は動かない。
【ここに
「ご
「姫だと?そんな
グッと紅の短刀が首に食い込み、皮膚が切れ赤い血液の
それでも何か言いたげな△川氏に、今度は伯が右手を後ろにねじ上げた。
「おじさんのことは、藩の奉行所に任せます」
△川氏は、抵抗むなしく力なく
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