第18話 湯治温泉
「ちちうえ・・ちちうえ・・ちちうえ・・おちちうえ?」
「話はまだ終わっておらんよ。まりたちには、江戸まで行ってもらいたい」
ブツブツと父上呼びの練習をしていたが、
「江戸?トーキョー」
「まだこの時代は東京ではないが、江戸で
「おおおお、
光圀公を
「まりには、江戸に行くための身の回りの世話をする
そう言うと、パチンパチンと
今度は襖が開いて、
「やっと出番ですか?待ちくたびれましたよ、殿」
「怒るな
「お初にお目にかかります、万姫さま。くノ一
「!!!ここ、こちらこそよろしくお願いします」
この日から江戸に行く準備が始まった。
『
覚兵衛は忙しそうだから、紅に教えてもらうことにした。
江戸時代の馬は、
「馬に乗る際に、注意するすることはタダ一つ。馬の後ろに立たないことです、蹴られたらシにます」
「それ以外は?」
「
(自分で
江戸に出発するまで、
当の守役、伯は、というと覚兵衛と剣術の稽古のほか、現代の言葉使いを教え込まれてた。侍の言葉使いは
正座で足がしびれる、茶道も華道もはっきり言って飽きてきた。
「
「人並みの作法が身についてなければ、徳川の姫様とは言えませんよ。殿が
「お姫様も
「とは言え、息抜きも必要ですわね。万姫様、
「とうじ?」
江戸出張組の四人で、〖
「覚さまと伯さまは、小屋の外で見張り!いいですか?くれぐれも
「誰が覗くか!
「貧乳じゃないから!」
「こらこら」
伯は覚兵衛に
「わたしがこのガキ・・伯を見張っておきますから、ご心配なく」
ぶちぶち文句を言う伯をよそ眼に、私と紅は湯小屋に入る。
「
「遊女だって豊満とは限らないぞ?・・そういや、紅は
忍者とは
湯小屋に立ち込める
「万姫様、お背中流しますわ」
「ありがと」
てぬぐいで背中を洗ってもらう。
白い紅の手が気持ちいい、忍者なのにゴツゴツしてない。
「ねえ紅は
「なんですか?突然」
「若くて
「
紅はクスッと笑うと、外の月を見上げた。
へぶしっ!
(忍びたるもの
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