第17話 徳川の姫として
「うおぇ・・・・カゴに
「大丈夫ですか?万姫さま」
「次からは私も馬に乗る!後で乗り方教えてください」
「じゃじゃうま」
ぼそりと伯が
「じゃじゃ馬で結構!」
「では、大殿がお待ちです。参りましょう」
覚兵衛と伯に
控えの間で
「大殿、万姫様をお連れしました」
「ふむ、入りなさい」
覚兵衛が
「・・しつれいします」
部屋に入ると、兄のひかるが居る。
「あれ?兄貴も呼ばれたの?」
「まあな」
ひかるの隣に座った。
「ふむふむ。2人が
光圀公は
「ごほん!・・大殿、話を」
覚兵衛が本題にすり替えようと、
「まあ、そうあわてるな」
「?」
何か大事な話がある事は理解できた。
「少し前に、
「はい。母と2人で
やはり光圀公の耳にも情報は入っていたらしい。
「被害は深夜に起きたようだが、なにぶん
「そうですね、男でも
「兄貴~あっさり言わないでぇ」
「そこでだ!
「おとり
「そういうことだ。ひかるに変装させて犯人に襲わせようって計画だ」
コスプレが得意なひかるにピッタリの役割だが・・・
「兄貴は役に立ちますか?剣術は
「そこは、ほれ、
光圀公が
「わたくしが見張ります」
すぐ頭の後ろで声がした。
「ひゅおえ?」
全く気配を感じなかった。
振り返ると、
「にん・・忍者だァーーーー消えたーーーー?」
黒装束は一瞬で姿を消した。
「うるさい!」
ゴン
兄貴から
「私は何故、呼ばれたのですか?」
「まりには他の仕事をしてもらうよ」
光圀公の言葉を説明するかのように、覚兵衛が私の前に刀を置いた。
「かたな?」(なんか
「万姫さま、こちらをご覧ください」刀の
「これは、徳川の
鞘の部分に金色の
「うん、わかるよ。大事なものだよね」
「まりにあげるよ」光圀公がこれを私にくれる?
「とんでもない!大殿様、私には
きっぱりと断った。だが
「まりは私の娘だよ、徳川の人間だ。身分証みたいなものだから難しく考えなくていいんだよ」
「でも・・・」
「それから、そろそろ私のことは父上と呼んでくれないかな?」
優しそうな笑顔の中に
「父上・・・ですか?」
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