少年大魚となり川に戻る
正胤達の刑が執行され正胤の姉の虎直と対面する機会が訪れた。
「はじめまして虎直さん」
「はじめまして この度は弟たちが迷惑をかけました」
「いえ僕ら大丈夫です」
「あのこれ読んでもらえますか?」
「何ですかこれ?」
「正胤さんが書いた小説です良ければ読んでください」
「全くあの子らしい分かりましたそれでは」
「バイバイおじさん達」
「もうそんな年か」
正胤の娘の翠が愛らしく感じつつも虎直が仕事のため帰宅しないといけなくなったためその日は解散となった。それから2週間後再び虎直を含めた全員が集まった。
「また皆で多摩川に行ってバーベキューしない?」
「私も参加していいんですか?」
「やろ」
「参加しても良いんですよ虎直さん」
「莉央に色々と報告をしたいから」
莉央に報告するために色々考えた結果バーベキューをすることになり虎直と翠も参加することになり買い物を済ませ多摩川に向かった。
「ねぇおじさん達これなにー?」
「これはねおじさん達の友達で君の叔父さん友達なんだよ」
「叔父さんてなに?ここに居る人のこと?」
「違うよ水瀬さんが言いたいのは私の弟だってこと」
「分かった」
翠が笑顔で本当に分かったのか分かってないの知らないがとても元気良く返事をしたため虎直はとても安心した表情をして居るのが水瀬の目に移った。
「莉央俺ら日本鉄道で社長と役員になれたぞ天国で俺達を誇ってくれ」
「後ね私ね師秋と結婚したのでも私が天国行ったらもう一度勝負しよ少なくとも私は納得してないから」
瑠奈と師秋は役員就任前のちょうど31の時に結婚していたのだしかし高校の時にどちらが師秋と付き合えるかの勝負が完遂できなかったことに瑠奈はとても無念に思っていた。
「私もいい旦那さんがみつかったよ」
「莉央さん私たちの仲間が大変ご迷惑をお掛けしましたあの世であったらすいませんが私らの変わりにフルボッコにしてください」
「莉央俺宣言どうり社長になれたよ天国から見ててね」
それぞれの思いや近況を好きなように事件をきっかけに作られた地蔵に語りかけるが自然と莉央との思い出がよみがえってしまい涙が流れてきてしまう。
「莉央さんはそんなに良いかたでしたか?あまり弟と話せなかったものですいません」
「いえ、大丈夫です」
「僕らが悩んだり喧嘩した時はいつも彼女が色々と話を聞いてくれたもので」
「私もその莉央って人会ってみたい」
「そうだね翠ちゃんいつかきっと会える絶対!約束する」
「うん楽しみだな」
「夢で話しかけてくれと良いんだけどね」
「そうですねこれでいないと分かったらきっと大泣きでしょうから」
「水瀬もあんまり変なこと言わない方がいいのに」
「まぁ子供相手だしいいんじゃない」
と莉央に会いたいとはしゃぐ翠に対しての声かけで苦笑いしながら見ている若菜達であった。
「そろそろお肉焼こっか」
「あぁ思出話ですっかり忘れてた」
「お肉?やったー」
「翠ちゃんすっかり慣れてますね」
「はいあの水瀬さん私から話があるのでこの集まりが終わったら私の家に来てくれません」
「いいですけど」
と何か密約をかわす水瀬と虎直をそっぽに全力でバーベキューを楽しみ楽しそうな顔をする師秋と瑠奈達がいた、
「このお肉美味しいね」
「そうだね」
「あんたいい奴買ってきたじゃん」
「うんでもそこの市場のだよ」
「でも産地直送だから美味しく感じるって話だよ」
「そう言えば翠ちゃんは何が好きなの?」
「悪役」
肉を食べながら翠に質問をするといかにも正胤の娘という感じの答えがかえってきて少しびっくりするが納得もしてしまっている。夕日が綺麗な時刻になり目一杯楽しんでお開きとなり水瀬は虎直の家に向かう。
「あの翠起きてて大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ疲れて寝ちゃってるので、では話を始めますね私と結婚してください」
「へっ俺でいいんですか?」
「それは私の言葉ですよ犯罪者の姉ですし有名企業の社長にいきなりプロポーズまでして」
「俺は全然そんなこと気にしないよ」
「ありがとう御座います」
「ちょ泣かないでください俺あなたの事を絶対幸せにします」
「はい」
皆の前で言えないこととは虎直が水瀬のことがすきで告白と言うかプロポーズをするために呼び出したのだ。虎直自身は自分が犯罪者の血縁だからと無理と割り切っていたが返答は以外にもokとの返事をもらい嬉しさのあまり泣き出してしまいそれを水瀬がなだめている最中に翠が起きてきてしまった。
「ママどうしたの?」
「大丈夫だよ」
「水瀬おじさんママ泣かしちゃダメだよ」
「違うんだよ」
「あのね翠聞いて私たち結婚するの」
「水瀬おじさんがパパになるの?」
「うんそうだよ」
「私にもパパができる」
自分にも父親が出きると喜びを表す翠を見て絶対にこの子は守ると心に誓うのであった。
「水瀬、虎直さん結婚おめでとう」
「ありがとう」
「いやー結婚してない人あんまりいなくなったねルートヴィヒ」
「私は本来なら捕まっても可笑しくない人間ですあの時は運が良かっただけ」
「それを言うなら俺らもだよ」
「私らには甥や姪がいるので大丈夫です」
「孤独死すんなよ」
「死ぬまであなた達とアホやるんで大丈夫ですよ」
と水瀬の結婚式で将来について水瀬と虎直を祝福しながら話していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます