井の中の蛙大海を制す

「はぁー仕事疲れた」

「お疲れ様後継者は大変そうだね」

「大変だよ師秋達と飲み行こうぜ」

「いいよ」

会社に入り仕事を覚えながら会社を継ぐため勉強をしている水瀬であった。別部署の師秋達と久武達連合メンバーを誘い大学時代から何度も通っていた居酒屋にいき愚痴をこぼす。

「聞いてくれよ仕事多すぎるよ」

「それは誰でも変わらないでしょ」

「こっちは会社が成長期だから寝る時間削ってるんだよ」

「それにあと10年もすれば社長でしょ」

「そうだけどちょっと億劫だよ」

水瀬は入社をしてから10年から15年の間に父親に認められれば水瀬の父は隠居し水瀬を社長に上げると言われている。

「後10年か」

「仕事してればあっという間でしょ」

楽しい飲み会終わりまた忙しい毎日を過ごすのであるであった。それから5年たちまた何時も通り皆で飲み会をしている。

「あと半分だー」

「あと一歩だね」

「そういや久武の会社めっちゃ調子良いじゃん」

「うんでも、最近ちょっとつかれてる」

「でもちゃんと休みたい」

「ルートヴィヒとかは?」

「もうめちゃくちゃ活躍してる」

「ルートヴィヒとかに話してみれば」

「それもありだね」

「本当警察は何をやってるんだか」

「もう9年立つんだね」

「来年10周忌だね」

「もうじき見つかると良いね」

久しぶりに莉央の事件の話しが上がり少しの沈黙が訪れた。

しかし警察も捜査をしているが如何せん事件の後に大雨がふってしまいいろいろ流れてしまった。

「水瀬人事どうだった?」

「課長昇進決まった」

「おめでとう」

「じゃあ俺が奢る」

「まじ!?ありがとう」

久武の奢るという言葉に重苦しい空気が一変明るくなり楽しそうな雰囲気のまま飲み会が終わった。

「高ちょっとこい」

「何ですか部長?」

「お前昇進決まった」

「課長ですか係長ですか?」

「課長お前の同期も昇進続々としているから気を抜くなら降格な」

「分かりました」

夏の人事で師秋と水瀬、千尋が課長に若菜と瑠奈が係長に昇進した。事件から10年がたった年のある日警察から電話が掛かってきた。

「もしもし高様のお宅ですか?」

「はい、そうですが」

「新しく見つかったものがあるのでお話聞きたいのですが宜しいですか?」

「はい解決するなら」

「赤と赤紫の靴のことについて教えていただければ」

「橘種火と松平頼兼が似ている靴を履いていた覚えが」

「連合ですか」

「はい」

警察からの電話というのは新しく物が見つかったらしい。

それからさらに10年後後任人事で水瀬が社長になった。

「新しく就任する社長は加賀井水瀬で異論はないな」

「はい」

「水瀬新しい役員を指名してくれ」

「5名指名します徳大寺若菜、上泉瑠奈、高師秋、水無月千尋、色部長久とする」

「おー」

新しい役員人事で全員が役員になれたのだ。しかしまだまだ課題は山積みだ。例えば赤字路線の対処海外との話し合い等と挙げれば切りがない。そんななか水瀬が最初に着手したのはインド国鉄に車両の譲渡とロンドンとサウスポートを繋ぐポートロンドン鉄道設立にあたりトコクエシンと合同で出資することが取り決められた。会議から1週間程し水瀬と小土橋、トコクエシン代表のルートヴィヒ、佐竹、戸沢の姿がロンドにあった。

「久しぶり」

「うん声かけてくれてとても嬉しい」

「それは僕と佐竹も一緒だよとてもありがたい」

目的地に付くまで軽く世間話やお互いの近況報告をしあっていた。

「Nice to meet you, Mr Gordon.」 

「Nice to meet you」

「Lange nicht gesehen, Erich.」

「Lange nicht gesehen, Ludwig.」

現地の代表はコズモ•ゴードンとエーリッヒ•シュタイナーである。現地での話し合いで決めたことは共同社長にゴードンとハノーバーが取締役と副社長に松前、戸沢、佐竹、小土橋とシュタイナーが就任することがけっていした。

「私日本okですよ」

「そうですかありがとう御座います」

「良いバーあるから行きましょ」

ゴードンさんはとても陽気でお酒好きなじんぶつであった。

「ゴードンさん本当に良い場所知ってますねとても落ち着きます」

「それは良かった皆楽しそうだし」

和に戻り一時休暇に入ってすぐにとても重要なニュースが飛び込んできた。

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