台風の目
四国連合が東都に戻り血で血を洗う激しい抗争が終わった3日後瑠奈主催でクリスマスパーティーが開かれている。
「勝千代久しぶり一ヶ月ぶりの位だね」
「あぁそうだね師秋久しぶり」
「今回はどのくらい入ってきた?」
「うーんざっと4000万 位」
「最近は上々って感じだね」
「そうだねてか莉央の作ってくれたチキンうめぇ」
「確かに旨い付き合って一緒に食べたいわ」
「まだ付き合ってなかったんだ」
「正直回りに可愛い子ばっかで大変だよ正胤はモテないの?」
「こんな不良に近寄ってくるやつなんていないよそれにあんたの方が先に結婚するよ」
と正胤と師秋は近況報告と恋ばなをしていたが瑠奈が話しかけてきた。
「あ、正胤久しぶりーお土産ある?」
「久しぶり瑠菜これ翡翠、あげる」
「わ~綺麗」
クリスマスパーティーぐらいゆっくりと賑やかに過ごしたいと思っていたがそうなって嬉しいと思うのであった。
「皆聞いて欲しいことがあるから聞いて欲しいお願い」
「なに?良いこと悪いこと?」
「なんだろうね?莉央」
聞いて欲しいことがあると参加している皆に声をかける正胤が話したいこととはそう溝口達のことである。
「新しくメンバーが入ってきたんだ自己紹介して欲しい」
「磐前県の三春からきた秋田神白です」
「新発田からきた溝口童子と申しますよろしくお願いします」
と同盟から亡命してきたメンバーが自己紹介を済ませると皆が羨望の眼差しを彼らに向ける。
「おい新九郎、藤次郎変更最初から高坂を経由するぞ」
「「OK 」」
端から見たら何気ないクリスマスパーティーだが水面下で師秋勧誘作戦がおこなわれている。しかしその作戦は莉央誘拐作戦の側面もふくまれているのである。
「皆クウレウオラクデトウっアウトコシククウクデがクラシククラシコ」
「了解した」
クリスマスパーティーが始まって3時間が過ぎる頃に瑠菜が会場のマイクを使いそろそろお開きとの通達をした。
「皆そろそろお開きにしようか」
「あー楽しかった来年もやりたいねー莉央?」
「うんそうだね」
「莉央ちょっと良いかな?」
「どうした?茶々丸」
「2月16って空けられる?」
「大丈夫だよ」
それからやく約2ヶ月前に推薦で受かっていた水瀬と莉央を除いて志望校を目指して勉学に励んでいる。
「瑠奈、ここの問題分かる?」
「分かるそれ終わったらこれ教えて」
何とか互いに教えあい、高めあい、一歩また一歩進んでいた。
2月10 日京都皇国大学の合格発表がありなんと私立矢田寺大が第一志望の長久以外は合格を勝ち取ることができた。その後2月13日の矢田寺大学の合格発表で長久の合格が確定し2月15日に合格祝いのパーティーをやることになり皆は合格の喜びと安心で気持ちがとても良くなっているのである。
「ようやく一息つけるね」
「うん」
「俺は色々処理することがあるから暫く会えないかな」
「その処理が終わったら連絡してよまた遊びに行こ」
パーティーも終盤になり正胤が莉央に声をかけた。
「莉央にクリスマスで言ったこと覚えている?」
「うん、覚えているよ」
「じゃ、ここに来てね頼むよ」
と正胤が多摩川沿いのとある場所をして莉央との約束をつけた。
とうとう2月16日になり多摩川にきた。
「莉央頼みがあるんだけど師秋に連合入るよう伝えくれない?」
「やだ」
「本当に頼むこの通り」
「だからやだって言ってるじゃん」
「誘えって言ってるだろ!!」
「政金落ち着け話が進まない」
「ここでメール打って送ればすむ話じゃないか」
「嫌だって言ってるでしょ早く帰して」
しょうがないと言わんばかりの表情をしている正胤であった。
「じゃ莉央さよなら」
「え、何するの?」
この会話が世間になを轟かす一つの事件に名を残すことになってしまった。
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