第9話




 例えば運命が皮肉なものだとしてだ。お前は奴のカードにチップを何枚賭けることができた?



 たまたまビアバーで鉢合わせたランスは俺にそんな話を持ちかけてきた。



「ギャンブルはやらない。そんなもので女神に拝むより、パンの耳でも買ってる方がおれにとっちゃよっぽど上等だからな」



 半分飲んだジョッキにレモンを搾り、くしゃくしゃになったレモンの果肉をそのままドボン、と放り込む。


 放り込んだレモンの周りにはたちまち気泡が纏わりつき、まるでそれを溶かしてしまうように立ち込める無数の泡に断末魔をあげているようにも見えなくもない。



 だが俺はレモンの酸味が加味されたビールを喉に流し込み、自分好みになったそいつの底をテーブルにぶつけ、満足度を示した。



「相変わらずストイックに貧乏性を貫いてやがる。まったく、お前みたいなつまらない男になんで女神は微笑むんだろうな」



 空になったジョッキに噛みタバコの染み込んだ茶色い唾を吐きかけ、ランスはその手に持ったジョッキを掲げておかわりの催促をする。


「女神……ね」



「女神でなければなんだってんだ? お前の存在はもうBWの中では神のような存在になってんだぜ? ついこないだまでただのいち兵士……いや、違うな《死にたがりのいち兵士》だったはずなのによ」



 山盛りのフライドポテトにたっぷりのケチャップを塗り、くちゃくちゃと口を開けてランスはおどけてみせ、相も変わらず俺をバケモノ扱いしてくる。



 だがこれは奴なりの賛辞であることを俺は知っていた。


 ジョージと会い、リリの事を聞いてから2カ月。



 俺を気持ち悪がって、遠ざけようとしていたはずの連中は誰かが勝手に唱えた『マークがいればいずれ戦争に勝つ』というなんとも無責任なジンクスに同調し、気付けば俺は『戦神マーク』という間の抜けた通り名を命名された。



 皮肉な話だ。



 リリはAPでヴァルキリーだなんて崇められ、俺は俺で戦神だとさ。


 だが俺自身もいい加減気持ち悪くなっていたのは事実だ。



 《弾丸の当たらない男》は、いつしか《兵士を導く戦神》だと呼ばれ、戦争が始まって一年近くも経とうというのに、今だに無傷で帰還する。



 APのリリ、BWのマーク。



 俺達二人は思わぬところでお互いの名を馳せていた。


『元々違うの国だったサウザンドヒルとダウンタウン。ダウンタウンと呼ばれる街は世界中にいくらでもありますが、ここで言うダウンタウンとはそれが正式な街の名前なのです。



 大昔の戦争で、大国と渡り合うために連合を組み、それが後に統合されひとつの国になったのが《オーランド》ですが……。



 もちろん、ダウンタウンの他にも数国、元々は違う国だった地域もあります。



 一つになった……といえば聞こえはいいのですが、実際はオーランドの中で一番領土の大きかったサウザンドヒルがダウンタウンを含む隣国を吸収したにすぎません。



 ダウンタウンらが九州に応じた理由は難しくありません。



 資源不足だったからです。いずれの隣国も貧しい国でサウザンドヒルとの国民生活のレベル差は極端な物でした』


『しかしいざ戦争が始まればどうでしょう。ダウンタウンは裕福になるどころか次々と武器工場が作られ、戦争以前ののどかだった街並みはたちまち黒い霧の立ち込める工場地帯になったのです。



 晴れてオーランド国民となったダウンタウンの住民たちの生活はといえばどうでしょう。



 統合の際の条件としてある程度の豊かな生活を約束するとしていたサウザンドヒルですが、……ご存知の通りです。



 そして戦争が終わり、わずかな数国が勝戦国として世界の秩序として君臨し、その数少ない秩序の国としてオーランドはその位置を確立しました。



 世界でも有数の豊かな国に成長したオーランドですが、実情はどうでしょう。



 橋一本で隔たられた元々別国だった我らの生活はかわったのか? 答えはNOと声を推して申しましょう』


『ここまで話せば、我々BWが戦争を起こす理由がお分かりだと思います。



 BWが立ち上がったことで、オーランド周辺の元々別国だった国々たちが我らの戦争理由、思想に賛同し、それが今ではオーランド周辺だけに留まらず、世界中の同じような理由で《国誇》を《国名》を失った国民たちが集結し、かつては小さな勢力であったBWがAPに対抗できうるまでに大きくなったのです。



 この演説をお聴きのの皆様。



 どのようにお思いでしょうか。これでもまだ私達が一部の報道で言われているような『戦争好きの乱暴者集団』だと一笑しますか?



 我々はまだ力が不足しています。少しの力であっても欲しています。



 回りくどい言い方になってしまいました……。はっきりと申しましょう。



 今、貴方の力を我がBWは欲しています。共に立ち上がり世界の秩序を刷新し、新しい平和な世界を創り上げようではありませんか!



 私達と一緒に、正義の名の下に戦いましょう!』


 キャンプの中でも、訓練場の食堂でも、コフの演説は毎日飯時に聞かされた。



 兵士の士気を高めるためだろう。



 結局のところ正義の定義などというものは俺には余程興味のないものだが、こう繰り返し繰り返し聞かされては、さすがの俺もいい加減覚えてしまった。



 コフが宣戦布告した後も、俺は奴が戦争を起こす理由をちゃんと理解はしていなかったが、このご丁寧な説法のおかげで俺の脳裏に刷り込まれたというわけだ。



 奴らから自由を取り戻す。



 取り戻す……? いや違うな、奴らから自由を《奪ってやる》というのが正しい。というか、近いと言った方がいいか。



 スピーカーからコフの良く通る声が流れ、約20分ほどもあろうかという演説は録音の停止ボタンと共に終わり、そして俺達は次の戦地へと赴く仕度をする。



 BWの象徴として戦線に立つ俺は、すでに戦地から降りられないほどまでになっていた。


 つまりコフがいくら望んだところで、俺は俺の意思で戦争から降りることができなくなっていたのだ。



 もう奴からの呼び出しもすっかりなくなってしまった。



 俺は、これで良かったのかどうかはわからないが、少なくともこうやって《弾丸の当たらない男》で在り続けていれば、リリに近づけるかもしれないとも思っていたのだ。



 ――だが俺は、リリに会ってどうするつもりだ。



 彼女に会ってなにを聞く? なにを話す? 



 まさかあの夜をもう一度……なんてことは思っていない。



 俺は、彼女に会うために戦線に立ち、弾丸の当たらない男だと呼ばれ、世界に顔を晒してまで、一体なにをしたいのだ?



 俺は……

「俺達にはオーディンがついている!」



 神格化された俺に声を掛けるやつはいない。



 勝手に戦神にしておいて、いざ場にその神がいるとなると連中は『人が神と口を聞けるはずがない』とでもいいたげに、俺の存在を無視して勝手に士気をあげるのだ。



 結局、ジンクスを手にしたいだけで、俺自身に戦果を期待していない。



 どれだけ崇められようが、俺はただの飾りなのだ。


 AP軍の象徴とされているリリはどうなのだろう。



 彼女も俺と同じような気持ちなのか……。それとも、兵士たちと同じく士気に昂らせた声で叫びを上げるのか。



 どちらにせよ、俺は自分自身ではどうにもならないうねりの中心にいた。



 決して、自らで潮流を変えることなどできない中心に……。


 重いランドセル、歩く度にカチャカチャとなる金具。



 先頭を恐れていつも前から3番目ほどを歩いていたゲンノスの足が使い物にならなくなったのは、奴の足元に敵の銃弾が命中したからだ。



 街中での戦闘になったその日、誰もゲンノスを無視してそれぞれ建物などに身を潜め、銃弾から雨宿りにと敵の出方を伺っている。



「大丈夫か、ゲンノス」



 道のほぼ真ん中で俺はゲンノスの上半身を抱きかかえ、痛みに顔を歪める奴に具合を聞いてやった。



「へへ、オーディン様に抱かれちゃ俺は絶対に死なねぇよな。……このままどうか離さないでくれ。チビがまだ2歳だからな、一人前のレディになるまで……」



 ゲンノスがそこまで言えたのは、俺が奴を抱いていたからか。それとも俺が抱いたせいでそこまでしか言えなかったのか。



 ゲンノスの頭が目の前で吹き飛ばされ、たった今喋っていたはずのそこにはただ赤い水たまりだけが残った。


 俺にはこんなにもなにも当たらないのに、俺以外の連中はこんなにも簡単に、すぐに……悲しくなるほどのに脆く、死んでしまう。



「うあああああああああ!」



 なにを呪えばいいのか分からなかった。



 ただ虚しさと悲しさだけが身を包み、本来ならなによりも抱かなければならなかったはずの怒りはほんの少しでさえ湧いてくることはない。


 愛で世界が一つになる?



 人と人が愛し合い、手を繋ぎ合えばきっとすべては解決する。



 天使が笑い、悪魔が泣き。



 その天使とは、悪魔とは、一体誰が決めるのだろうか。



 角が生えていれば、黒い翼を背負っていれば悪魔か。



 光る輪が、白鳥のような白い羽が、青い瞳があれば天使か。


 天使と悪魔が笑い合い、抱き合い、愛し合うことが出来れば戦争など起こるはずもないのではないか。



『我々の平和を守るため、戦争を失くすため、奴ら処刑しろ』



 AP軍を支持する過激な発言で注目を浴びているとある政治家が、討論番組で声を荒らげて言っていたらしい。



 自分たちの平和を守るために、戦争を失くすために、その不穏分子となる俺達を皆殺しにしようというのだ。


 では俺達はどうか。



 自由を求め、平和を求め、戦争を失くすため、戦いを始めたはずだ。



 BWは悪魔か? APは天使なのか?



 それとも逆でAPは悪魔か、BWは天使なのか?



 膳と悪の境界線が、濡れたタオルで無理矢理消された為にインクが伸ばされ余計に汚れてしまったテーブルのそれのように、曖昧なものになってゆく。


 少なくとも俺の目の前でゲンノスは死んだ。



 家族を想いながら、仲間に見捨てられ顔を吹き飛ばされて。



 こいつの亡骸が家族の元に帰ったとき、最後のキッスですら許されない。



 キスをするために必要な唇が顔ごと無くなっちまったからだ。


 思えばここしばらくの間、戦地で俺は銃の引き金を引いた記憶がなかった。



 敵兵を殺すことに躊躇していたわけではない。



 今更そんなことを言えば、自分が殺してきた連中に合わせる顔がないってもんだ。



 だけど敵に向けて銃を構える気にならなかった。ただそこに居るだけの傍観者。



 それに限りなく近い。


 弾丸の当たらない俺は、仲間の兵士たちが前屈みで銃を両手に持ち進撃していく背中を見詰めている。



 こうなればもはや俺の存在など意味をなさない。



 今になってコフの言う通りに、最初から奴の隣に居ればよかった。必要とされなくなるならば。



「ランス!」



 首のないゲンノスの体をその場に寝かせると俺は近くにいるであろうランスを呼び掛けた。


「なんだよ! 任務中に大声で呼ぶ奴があるか!」



 ランスはやはり近くにいた。俺の立っているすぐ傍のガレージの裏で、進撃するタイミングを伺っている様子だった。



 俺はすかさずランスの元まで行き、奴の隣に隠れると「この戦争の終わりはどこにあると思う?」と聞いてやった。



 当然奴は当然「はあ?」と、眉をしかめたが俺の真剣な顔を見て簡単な言葉で一言、こう答えた。



「奴らを皆殺しにするまでだよ」



「気に入らねぇ奴が気に入らねぇ事言って、こっちの言うこときかねぇんだ。そうなりゃ実力行使ってことになるわな。そうなりゃ全員ぶっ殺しちまわないとおわらねぇよ」



「……」



 どちらかが滅ぶまで戦う。



 どちらかが滅べば終わり。



 それが戦争ならば、どちらかが滅んだ先に平和が本当に訪れるのか。



 世界はどう変わればいい? 俺達はどうなったらいいのか?


 俺が自問自答を繰り返し、答えを求めるほどBWはコフと俺が象徴になっていった。



 パームライズホールで再びジョージと会うのはそんな時だ。



「な? 言ったろ、お前はもっと金になるってな」



「……」



「しばらく会わない内に偉く渋い顔するようになったね」



「用件はなんだ」



 そう、この日は俺が奴を呼び出したんじゃない。奴が俺を呼びつけたのだ。


「どんどんと後戻りの出来ないところに来てるじゃねぇか。マーク」



 太くカットされたフライドポテトとチキンのバケットをくちゃくちゃと齧り付き、ジョージは俺を見て愉快そうに笑った。



「俺を冷やかしにわざわざ呼んだわけじゃないだろ? そんなに性格の良い奴ならお前にも銃弾が当たらないかどうか戦線で試させてやる」



 怖いねぇ、とフライドチキンの油でテカテカにした指先を広げジョージは笑った。


「あいかわらず良く笑う奴だ。それで、俺になんの用だ」



「冷たいねぇ。元々と言えばお前が俺にコンタクトを取ったはずなのに、俺が呼べばそんな態度なんだからな。それとも有名人になったから、ギャラがなくちゃ会ってくれないってか?! ひっひっひっ」



 溜息を吐きテーブルのコーヒーカップを掴むと俺はぬるくなったコーヒーを飲み干した。奴にも伝わるように「早く言え」と示したつもりだ。



「最近退屈でね。これっていうスクープがなくてつまらないのさ」



 俺のアクションを察したのか、ジョージはにやりと一口笑うとビールのボトルを取り肘をつく。



「一週間後、このパームライズホールでヴァルキリーサークルのダンス会がある」



「ダンス? ……ヴァルキリーサークルだと!?」



「マーク、言いたいことは分かるよな? 当然このダンス会に来る人物のこと」


「リリが……来るのか」



「主催は彼女じゃないがね。だが主役と言ってもいい」



 ジョージがひっひっひっ、と笑い尻を上げるとジーパンのポケットから一枚のチケットを取り出した。



「どこかの誰かさんと同じでな、リリ・ピースはここのところの戦女神扱いに疲れちまってるらしい。それでヴァルキリーサークルの連中が気を利かせてわざわざこの中立国であるパームライズホールでダンス会を開催しようってわけだ」


 ジョージはボトルのビールを喉を鳴らして美味そうに飲み干すと、口直しにとでも言いたげにポテトを3本ほどまとめて口に放り込んだ。



「ここでやる理由は二つ。ヴァルキリーサークルの兵士たちの家族も呼びたいという要望に応えるってのと、二つ目はAPにバレないようにだ」



「バレないように……?」



「今回のダンス会は、完全に極秘でやる。そりゃそうだろ、こんな勝手なこと……しかも戦女神とか言われているとはいえ、あのアーレア将軍の妻が参加しているんだ。普通に考えて、APに提案が通るはずもない」


「どうすれば参加出来る!?」



「まあ落ち着けよ。このチケットがなんなのか大体想像ついてるだろ」



 ジョージがペラペラとチケットをひけらかし、顎を上げると偉そうに俺を見降ろし、反応を楽しむように薄笑みを浮かべている。



 俺はそんな奴のお遊びに付き合ってられるほど余裕はない。



「よこせ!」



「おお、おっかないねぇ。渡さないとは言っていない、条件があるっていっているんだ」



「条件だと?」



「ああ、そうだ。お前達二人の写真を撮らせろ」



「そんなこと出来るわけがないだろう」



 ジョージが出した条件は、俺にとってもリリにとっても危険なものに間違いはなかった。……俺はいいとしても、もしもその写真が世間に出ようものなら、リリの立場は言及され、間違いなくなんらかの処罰の対象になる。



 最悪の場合、処刑だってあり得るはずだ。


「大丈夫さぁ、このダンス会は仮面舞踏会なんだ。お互いの素性を知らない方が気兼ねなしに踊れるだろってことでな。まぁ俺くらいスマートな体とあっちゃ仮面したところですぐにバレちまうが……。

 どうだ? お互い仮面をしていればリスクはないだろう」



 俺は考えた。本当にリスクがないのか?



 確かに仮面をつけてならば、写真を撮ったところで問題はないのかもしれない。



 リスクが少ないのなら……。



 これを逃せば俺は間違いなく大きな後悔に襲われる。チャンスというものはそう何度も訪れるものではないのだ。


「……一枚だ。一枚だけならいい」



 俺がそう答えるとジョージの表情は急に明るくなり、俺の肩を強く叩いた。



「充分さマーク! 写真は戦争が終わってからしか使わねぇからよ! 俺を信じな」



 そう言ってジョージは手に持ったチケットを俺に渡した。


 チケットは比較的上等な作りをしていた。



 上質なやや暑い紙は撫でると細かな凹凸が指先に心地よい。



 仮面舞踏会と書いてあるそれには、どこにもAPを匂わせる文言は無い。



「そいつだけを持っても会場には入られねぇぜ。誰か女を連れてこい。ダンス会に参加するのはヴァルキリーサークル関係者の家族であることと、夫婦で訪れること。この会がいかがわしいものでないと証明するため……だそうだ。

 俺はワイフと行くが、お前は誰か見つけて連れてこい。出来るな?」


 俺は思わず口を結んでしまう。俺に親しくしている女なんているわけがなかった。



 それどこか知っている女自体がほぼいない。



 ただ一人を除いては……。



「なんだ? もしかして女もいねぇのか」



「……いや、一人だけいる。心配するな。それよりもヴァルキリーサークルの家族とは……」


 俺がそう気に掛けるとジョージは自らに両手の親指を差したかと思うと、「俺さ」と笑った。



「俺の弟がヴァルキリーサークルにいる。やけに詳しいって思わなかったか?」



 得意げに笑うジョージにもう一杯ビールを奢り、当日について更に話し終えると俺は陽が落ちてゆく様を眺めながら、口笛を吹いた。



 全てのことが幻になり、全ての争いがリセットされ、全てが愛に満たされる。



 俺には想像もできやしない。



 だがリリにはそのイメージがあるはずだった。



 俺はようやく理解した。何故リリに会いたいと思っていたのか。



 リリが描く、《愛が満ちた世界》を知りたいのだ。それを、彼女の口からただ聞きたかっただけなのだ……きっと。




 俺は久しぶりに少し声を出して笑った。





【続く】

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