第17話 戦いを観戦しよう①

―バァン!


山本が一発長冠に向けて発砲した。


「ギャゲー!」


長冠は鉛玉を受けダメージを受けるが倒すまでにはいかなかった。


それどころかどうやら怒らせたらしく冠を真っ赤にさせていた。


「チッ!危険度陸なだけの力はある。直ぐに激怒状態になりやがって。」


山本は苛つきながらもライフルを構え連射する。


しかし殆どの玉は笏によって弾かれダメージは玉の数の割には入っていない。


長冠は笏を振った。


その途端風刃のようなものが高速で山本に向かってゆく。


「マジか!『スキル:魔力障壁』」


山本は透明感のある薄紫色のバリアを出し風刃を受け止めた。


「コイツは厄介だ、普通の長冠より遥かに強い。変異体か。」


山本はそう言った。


「ギョルゲー!」


長冠は攻撃をやめるつもりは無いようで笏を振りまくり風刃を連投している。


そのせいで山本は防戦一方となり苦戦を強いられていた。


俺はなにかできることが無いか模索しているが何をしても足手まといになる気しかしない。


「『スキル:跳ね返し』」


山本がそう言うと風刃が長冠に向かっていき直撃した。


「ギャァー!」


長冠は痛がっているのか叫んだ。


「怯んだな?『固有スキル:督戦隊とくせんたい』」


山本がそういった途端亜空間から大量のライフルが出現した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る