第16話 迷宮探査してみよう④
垢嘗を倒してからしばらく歩いた時のことだった。
「おかしいな......。」
山本がそう呟いたのだ。
「何がおかしいの?」
「いや、魔物が出てこないんだよ。普通ならさっきから垢嘗やら遊火やらと遭遇しているはずだがさっきの垢嘗以外の魔物が現れない。」
それは確かにおかしい、
そう思いながらしばらく歩いていると山本が声を張り上げた。
「おいおいおい!何で危険度参の迷宮に危険度、
「どういうこと?」
「この迷宮は危険度参で比較的安全な迷宮なんだ。だけどな何故かは知らんが危険度陸の魔物がいるみたいなんだよ。」
「ちなみにその魔物の名前は?」
俺が言うと山本は顔を顰めて言った。
「......
長冠。その妖怪は百器徒然袋に書かれている妖怪だ。
「翔、コイツは俺がやる。下がっとけ。」
現状魔物なんて見えないが山本には気配とか殺気というやつが分かるのだろう。
そうしてしばらくたったときだった。
「ギヨーゲー!」
頭が冠で束帯を身にまとい、手に笏を持っている化け物が姿を現した。
「お前はここで止めてやる。」
山本はそう言いライフルを亜空間らしきところから出現させ手に持ち構えた。
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