「クシャァ！」

垢嘗は雄叫びを上げ走って向かってきた。

「翔！お前の実力を見せてくれ！」

えー！俺戦い方知らないし！やばいやばい！

【スキル”明鏡止水”を獲得しました】

今そんなスキル貰ったって役に立たないだろ！

「翔！何している！早くしないと攻撃されるぞ！」

山本も見てるだけじゃなくて武器とかほしいんだが！？

しかし山本は本当に見ているだけだった。

垢嘗はもう目の前に来ていた。

ええい！こうなったら素手で殴ってやる！

俺は死にものぐるいで拳を振り上げた。

「オラァ！」

「グギャァ！」

拳が垢嘗に思いっきり直撃し垢嘗は叫び声を上げ吹っ飛んだ。

【垢嘗を討伐しました。続けて初討伐報酬としてスキル”身体強化（小）”を付与しました。続けて通常報酬として”垢嘗の舌（中）”をドロップしました。】

「はぁ、はぁ、はぁ」

「何だ、できるじゃないか！さぁ休む暇は無い！落とし物を拾って先へ進もう。」

山本は機嫌よくそう言って先に進んで行った。

「いや、少しは休ませてほしいなぁ」

そう愚痴をこぼしつつも地面に落ちている垢嘗の舌を拾い山本に付いて行った。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい