第18話 戦いを観戦しよう②

そして、


――ババババババババ!!!


大量のライフルから大量の鉛玉が長冠に向かって発砲されていた。


その様はさながら雨のようであった。


「俺の固有スキルは”督戦隊”というやつで怯んだ相手にのみ息絶えるまで無限の玉を浴びさせる事ができるスキルだ。」


山本はスキルを発動させながらも説明してくれた。


そもそも督戦隊とは逃げる兵や降伏しようとする兵をを撃ち殺す役目の隊だ。

ロシアがよく使っている。


長冠はまだ息絶えていないのかライフルはまだ発砲し続けている。


「それにしてもコイツしぶといな。」


本当にそのとおりである。


そして三分くらい撃ち続けると流石に堪えられなかったのか息絶えた。


そして笏がドロップした。


「これは長冠の笏(高)だな、魔導具の材料になるし高品質だから高く売れる。」


山本はニッコリしていた。


「品質で値段が変わるのか。」


「ああ、品質は悪、良、中、高、無と分けられていて無に近づけば近づくほど高い品質だし高く売れる。」


なるほど。覚えておこう。


「さて、異常が発生したし帰りたいところだが垢嘗の舌をあと四つ集めなきゃならないな。ささっと集めて帰るか。」


マジかよ、まだ垢嘗殴らなきゃいけないのか。


少し憂鬱な気分になった。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る