山本五十六との出会い

第9話 相談してみよう①

しかし、強くなるとは言ったもののどうするかは定まっていない。


誰かに教えてもらえれば良いのだが......。


「あんちゃん、そこで何をしてんだ?」


ふと男の人の声が聞こえた。


「あっすみません。邪魔でしたよね。」


俺は頭を下げて謝りながら道を開けようとするが男の人は言った。


「いやそうじゃないんだ。何か考え事をしてたんだろ?良ければ......相談に乗るぜ?」


「良いんですか?」


俺が聞くと、


「おう!丁度俺も暇だったんだ。そうだな......牛鍋食いながら話すか、なぁに俺の奢りだよ。」


「では有り難くいただきます。」


ということで俺は男の人についていった。


そして牛鍋の店に入った。


「いらっしゃい!おっ何だ、山本さんじゃねぇか。いつもの席は開いてるぜ。というかそのあんちゃんは誰だ?遊び仲間か?」


「大将よ、こいつぁ......名前なんて言うんだ?俺はさっきも言われたが山本、山本五十六だ。」


マジか、あの真珠湾攻撃を実行した人物だったはずだ。


「俺は皇、皇翔です。」


「翔か、珍しい名前だな。大将!こいつにも牛鍋頼むぜ!」


「ああ、分かってる。どういうことかしらねぇが山本さんに好かれちまったみてぇだなあんちゃんよ。」


そう言って大将は二カッと笑った。


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