第7話 散歩してみよう①
「すっげぇ」
いつか教科書やネットで見た写真のまんまの姿が現実で色付きで姿を現していた。
そして歩きながら周りの人々の話し声に耳を傾ける。
「近衛総理は無茶をしそうだ。最近北欧の情勢も悪化しているらしいぞ。」
「それは嫌だね。我が帝国は列強だから強いし何があっても天皇陛下が守ってくれるさ。さて、迷宮で金稼ぎでもして酒を飲むかぁ」
「おお!それは良いな。俺も行くわ」
ふむふむふむ。これだけでも結構な情報が聞き取れたな。豊作だ。
しかしこれだけでは状況を察することが出来ない。もう少し歩いて情報を収集してみよう。
「最近物価が上がっていやぁね。」
「分かりますわ。夫に尽くさないといけないのに困りますわね。」
「ええ、まぁ迷宮暴走が最近起こっていないだけでも文句は言えないのかしらねぇ。あっ、魔石を買うのを忘れたわ。では。」
会話が現代だと怒られるどころの話じゃないな。怖い怖い。
しかし、さっきからやはり迷宮という単語をチラホラと聞く。
迷宮とはなんだろう。本の知識からは詳しく貰えなかったのでわからないことが多いな。
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