昭和初期の町

第5話 外へ出てみよう①

俺は部屋に戻りベッドに座った。


そして最後に意識がはっきりしていたサイ◯での事柄を思い出す。


「蒼に教えていて、そこからテロリストが来て爆破して......あっ!」


思い出した。俺は爆風をモロに受けたんだ。


そしてそのまま......。


「でも、何故生きているんだ?」


いや、さっき鏡で見た俺はあんなイケメンじゃないし黒髪ですら無い。


ということは残るはあり得ないが転生というものになる。


「しっかしラノベみたいなことが起こるのか?いや、起こってるんだな。これが」


頭の抱えたくなる経験だ。


しかし、今は西暦何年何月何日何だ?


俺は部屋を見渡す。


そしてカレンダーを見つけた。


そこにはこう記されていた。

















――1937年3月8日(月)


と。


「戦前だと......。」


1937年は日独伊防共協定が結ばれた年でもある。


しかし、まだ二次大戦は起こっていないし防共協定も結ばれていない。


「一旦外の空気を吸おう。色々情報量が多すぎる。」


俺は興奮や不安で押しつぶされそうな心を落ち着かせるために外へ出ることにした。

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