とある日常

「(なんで僕はこんな目にあっているのだろうか?)」


 マキナの一日はずっと旅装束のままで過ごしているグレイスたちに叩き起こされるところから始まる。

 そのままその鎧姿のグレイスは流石に避けさせた状態で、軽装であるレミヤと常に素肌を一切見せないレーテムの二人に全身を現れたら、朝食としてグレイスのご飯を食べる。

 

 時折変なものが入っているグレイスの朝食ではあるが、それでも味自体はちゃんと美味しい。

 そんな朝食を前に、流石はすべてにおいて完璧と言われている男だけのことはあるとマキナは思っていた。


 ちなみに朝の段階でマキナは一度、裸に向かれている。

 そして、マキナはグレイスたち三人が女であると勘違いしているが、彼女たちは明確に彼女たちである。

 だが、それでもここまで一切色っぽい雰囲気は出ていない。


「ごちそうさまでした」


「ごちそうさまじゃ」


「……」


「お粗末さまでした」


 四人で食後の挨拶をした後はようやく少しずつ感覚が戻ってきたマキナの簡単な魔法で食器類を綺麗に洗って食器棚に仕舞った後は三人に抱えられる形でマキナがみんなで暮らす勇者パーティー邸宅のリビングにある


「よし!今日は四人で出来るボードゲームしようか」


 そして、朝にやらなければならないことを終えたマキナたちが次にやるのは四人で家の中で出来る娯楽類であった。


「……おー」


 マキナもマキナであまり娯楽には触れずに過ごしてきた彼は常に同じような娯楽を繰り返すだけの日常であってもしっかり楽しめていた。


「やるのじゃぁ!」


「……」

 

 マキナたち四人はこうして一日を、唯の日常を四人で過ごすのだ。

 常に四人で一緒。

 毎日のようにマキナは三人で裸となり、毎日のようにマキナは三人のおもちゃとなっている中でも、そんな生活を一週間続けてもなお。

 一切、四人の関係に進展はなかった───。




「え?グレイス……え?えっ……ちょ、え?……女?」




 ───そんな現状にあるのだ。

 もはや、三人の勇気に期待できない今となっては、関係が変化するきっかけはこれまでどうしようもない勘違いをし続けていたマキナの勘違いが解けるところからしか始まらないだろう。






 あとがき

 

 自分の近況ノートを読んでくれている人がいればわかると思いますが、実はちょうど一週間前に誕生日を迎えていました。

 

 そんな僕は己の誕生日を記念してギフトをくれたサポーター様だけが読める特別近況ノートに特別SSを上げる予定でした!

 ですが、えぇ。あげられませんでした。まったく誕生日と絡めた話が思い浮かびませんでした……。

 

 そして、一週間経った今でも何も思いつかなかった僕はもう誕生日を絡めるのを諦めました。

 ということで誕生日は関係ない特別SSをようやくになって投稿しました!

 

 特別SSの内容としては本作の最強主人公であるマキナ君が、別作品『ゲームで死ぬ悪役貴族に転生したのでまずは自身の死亡フラグを折るために主人公をTS薬でシャブ漬けにしてメス堕ちさせたいと思います』の主人公と戦うような内容となっております。

 サンプルもございますので、興味がございましたらギフトと共に読んでいただけると幸いです。


 遅めの誕生日プレゼント感覚でレビューやらギフトを頂けると嬉しいです。

 おめでとうコメントでも泣いて喜びます。


 とうとう18歳となり、成人を迎えた僕は今後とも更に身を引き締めて執筆活動を続けていきますので、応援のほどをよろしくお願いします。

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