第39話 エンディング

「…てな訳で、つい喋り過ぎてしまったね。高校のことだけ話すつもりだったのに。」

 「全然大丈夫ですよ。三井さんの人生はめちゃくちゃ面白かったです。だから脱線しても楽しく聞けました。」

 「ありがとう。僕ばかり話すのもあれだから青木君も…ってもう終電近いね。また聞かせて。」

 「そうですね。また連れてってください!」

 店を出てスマホを見ると、不在着信があった。美春だ。折り返すと、

 「あんたいつまで飲んでんの!早く帰りなさい!それとも浮気か?」

 「いやいや、今から帰るよ。ごめんごめん。」

 「大変ですね。」

 「いやいや、昔からこうだから。」

 「でも愛されてる証拠ですよ。ウチの奥さんは基本無視して寝てますから。」

 「それはそれで大変そうだな!また話聞くよ。」

 「お願いします。ありがとうございました!」

 「うん、またね。」

 青木と別れ、急いで反対側のホームに急いだ。

 

 

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