第29話 誓い
時は過ぎ、受験当日を迎えた。第一志望は東京外国語大学。因みに第三志望まで全て外国語大学だ。野球部での日々を経て、とある夢が生まれたからだ。
試験日程を全て終えて、頭が疲労した僕は、会場近くのカフェに入った。
カフェオレを味わいながら、試験を振り返った。猛勉強の甲斐もあり、答案は何とか埋めることが出来た。後はもう祈るしか無い。
カフェを出ると、既に外は冷え込んでいた。寒空の下、身体を震わせながら帰路についた。
一カ月後、僕は合格発表に向かっていた。
会場に着き、僕の受験番号付近の数字を一つずつ追っていった。…あった。しかし、まだ信じられなかったので、受験票と合格番号を何往復もした。やはり間違いなく合格だった。
手応えこそあったものの、現実感が無く、足が暫く震えていた。
時間が経ち、足の震えが落ち着いてきたので帰宅した。
家族に結果を報告した。皆喜んでくれ、お祝いだからと焼肉に連れて行ってくれた。
久しぶりの焼肉の味は格別だった。
帰宅して、風呂に入り、寝床に寝転んだ。
スマホのメッセージを確認すると、沢山のお祝いの返事が来ていた。
大竹からも返事が来ていた。
「おめでとう!またいつか一緒に仕事出来たら良いね!」
僕はその画面を見て頬を緩めた。そして、改めて将来の夢に向けて頑張ると誓った。
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